湊かなえ「リバース」を読みました。
本を滅多に読まない息子が珍しく「面白いよ」と言うから、興味津々期待度200%で、職場の方にお借りして読みました。
ちょっと期待が大きすぎたかなぁというのが率直な感想。
ただ主人公の自信の無さや劣等感のかたまり的な性格はとても共感できました。
もしかしたら自分に置き換えて読んだ人、多いかも。
「友達」とか「親友」の定義って何?
というのを考えてしまいます。
付き合いの長さなのか、他の人が知らない秘密を自分が知っていることか、多くのことを共有することか、ツーと言えばカーと言える関係のことか。
主人公と同じく、自分に自信がない私は、自分が友達とか親友と思っていても、相手はそうは思っていないかもと思うから、結果誰も友達と呼べる人がいないことになります。
全員、「知り合い」?
主人公は、「唯一の友達」だと思っていた友達が亡くなったあと、彼のことを意外と何も知らなかったということで、過去に遡り友達のことを色々と知っていくというストーリー。
最後は、一言でいうと「灯台下暗し」というか、正に「リバース」。
何が「灯台下暗し」かというのか、興味ある人は読んでみてください。
そういう意味では、最後の答えが本のタイトルになっているということでしょうか?
湊かなえさんは今、とても人気のある作家さんのようですが、私は実は始めて読みました。
思ったほど引き込まれなかったかな?
私自身が一日に数ページしか読まず、毎回忘れてしまっているせいか、いまいち内容の時系列がピンとこない。
今、過去の話を書いてると思えば、次の行では現在になっている。
その辺が分かりにくい。
せめて現在に戻る時、話が変わる時、行間を一行とって、と思ってしまいました。
私は専門家でも作家でもないけど、一行の間って、読む側の頭の切り替えには必要な気がします。
主人公が人に会い行き、お店で二人で向かい合って会話している場面。
と思いきや、次の行では主人公の頭の中で、過去に戻っているシーン。
バカな私には、切り替えが難しく、何度もページを戻って読みました。
三人称で書かれてるものってややこしいな。
ドラマの方が面白いというのをネットで見ました。
私も「湊かなえ」原作のドラマをいくつか観ました。
どれも面白い。
もしかして脚本家がいいとか?
って、偉そうに言ってしまった。
ごめんなさい。(^ー^;A