甘いのはお好き? って、私は嫌いだ。
人間そのものが甘くできているせいか、甘いものは食べない。
絶対に何が何でも食べないというわけではないから、ほとんど口にしないと言った方が正しいかもしれない。
甘いものに限らず、お煎餅だろうが、ポテトチップスだろうが、柿の種だろうが、とにかくほとんど間食はしない。
一旦甘いものを食べると、いつまでもその甘ったるさが口に残りとても不快だ。
よく食後のデザートなんて出てきたりするが、私にすればどうしてデザートが最後に出てくるのか疑問だ。
せっかく美味しく食事したあとに、何故口の中を甘くしてしまうのか。
どうせならデザートは最初に出すか、最後の口直しは、一口ラーメンなどにして欲しい。
でも私はわがまま女。
甘いものは食べないくせに、何故か目では欲しがっていることがある。
ケーキの箱があると、どんなケーキが入っているのか見たくてたまらない。
お土産をいただいたりすると、どんなお菓子が入っているのかすぐに見たくなる。
子供の頃からこの感覚だけは成長してらしい。
じゃぁ、食べるかというと食べない。
食べなくてはと思いつつも、腐るまで置いてままになることが多い。
お菓子だけじゃなく、果物もだいたいは腐らせるのが得意だ。
(そんなもの得意でどうすんだ?)
会社に売店がある。
売店といっても駅のホームにあるような売店ではなく、コンビニのようなものだ。街のコンビニよりもいろんな物が揃っていて便利かもしれない。
まず飲み物を買う。
次に食べないくせに必ずお菓子を見る。
また目が欲しがっているだけなのに、性懲りもなく買いたくなってしまう。
“どうせ食べないんだから買っちゃダメ!”
と、頭の中では分かっているのに、お菓子のコーナーを2周ほどして、
“これはおいしそうだ。これなら絶対に食べる”
と、吟味した結果ひとつを買う。
自分の席に戻り、買ったお菓子を引き出しに入れる。
そのお菓子は引き出しの中で永遠に日の目を見ることはない。
目では欲しがっているのだから、頑張れば食べられるようになるかもしれない。
食生活で一切好き嫌いはないのに、何故かお菓子が食べられない。
腐りかけたお菓子が引き出しにたまっていく ・・・
食べない癖に買ってしまう癖を治さなくて・・・
(2002/10/29)