すでにお正月気分ではないが、正月の話。


母に来た年賀状は2枚だった。


山梨県から一枚。ご近所さんから一枚。


まぁ、そんなものだろう。

4年前に年賀状じまいしたから。


それまでは母にはもの凄く年賀状が来ていた。

100枚以上は来ていたのではないか?


母の頭には未だ年賀状には、そのイメージがあって困る。

12月から、年賀状の用意どうしよう、と騒いでいた。


「来た人に出そうね。コンビニで年賀状は売っているから」


となんとかなだめていた。


だって一昨年、年賀状じまいしたのに、母は60枚の年賀状を買ってしまい、またそれを出しもせずにほとんどを無駄にしたから。


結局、ほとんどを書き損じとして寄付に回した。


それでも2枚来たので、出さないとならないと騒ぐ母。


はいはいわかりました。


コンビニまで歩いて年賀状を5枚買いに行きました。私が。


母は買い物行く行く詐欺の人だから、年賀状、年賀状と騒ぐけど自分で買い物は行かないのだ。


5枚もいらないだろうが…。


脚腰が痛いから、なるべく外出したくない私である。


買ってきた年賀状をパソコンで2枚だけ、絵柄と住所氏名を印刷してやった。


で年賀状を書き出した母だが


「聖、年賀状に住所書いちゃったよ」

「どういうこと?」

「住所、印刷してあるのに、表にまた住所書いた」

「いいんじゃないの、別に」

「恥ずかしいから!」


で、また一枚、印刷することに。


今度は書いた年賀状をチェックする。2枚しかないのになぁ。


「お母さん、住所間違えているよ」

「あら、あら…」

「修正液使う?」

「駄目だよー!◯◯さんはうるさい人だから!」


年賀状にうるさいって、どんなやつ?

で、また一枚印刷。


2枚の年賀状書くのに2枚書き損じかよ…。いいけどさ…。


やっと書き上がった年賀状を、ポストに出しに行きました。私が。


ポストがやたらと家から遠く、往復1.2kmのところにある。


しつこいが、脚腰が痛いので外出したくない私である。


帰宅してから母が言った。


「この人、誰だかわからないの。この山梨から年賀状くれた人、誰だったかしら」


「……………………………………………」