倉敷市は市内を流れる用排水路に、水位の上昇をリアルタイムで把

 

握できる遠隔監視システムを導入します。9月の台風シーズンに備え

 

て計20か所に水位計を設置します。水路から雨水があふれる「内水

 

氾濫」の兆候をいち早く察知する仕組みを構築し、迅速な水害対応

 

につなげます。

(この記事は6月12日の【山陽新聞・都市券面】からの紹介です)

 

システムは水位計とデータ送信用の通信機器で構成し、稼働電力を

 

賄う太陽光パネルも併設。一定の間隔で水位を計測して専用サイト

 

に表示します。データは随時更新され、パソコンやスマートフォン

 

で確認できるようにします。

 

対象は酒津配水池(倉敷市酒津)から玉島地区まで続く農業用水

 

「西岸用水路」(全長12.5㌔)、倉敷市中島地区と連島地区を結

 

ぶ「西部排水路」(同7・2㌔)。システムの設置個所は水門や排

 

水機場の周辺を想定しています。お

 

水位のデータは市の担当職員と排水機の稼働や水門の開閉を担当

 

する住民のみに公開。市による交通規制の迅速な判断や、悪天候

 

下で住民が何度も水位の確認のために外出するリスクの軽減につ

 

なげます。

 

倉敷市は自然災害の激甚・頻発化に加え,雨水の貯留機能を持つ田

 

畑が宅地開発で減少している現状を踏まえ、内水氾濫への対応を重

 

視。現在は大雨時、市職員のほか、排水機や水門の操作を担当する

 

住民が直接水位を確認する必要があり、危険性が指摘されている。

 

システムは8月ごろから順次取り付ける予定.1~2年運用して課題

 

を洗い出し、市内全域に本格展開する。倉敷市耕地水路課は「シス

 

テムを活用して内水氾濫への対応力を高め、被害を軽減したい」と

 

しています。