岡山県倉敷市水島地区の企業などで構成する一般社団法人MASC

 

(マスク、倉敷市中央)が、次世代の移動手段「空飛ぶクルマ」の

 

事業化に挑んでいる。地区に集積するものづくり企業の技術を生

 

かし、成長が見込まれる航空宇宙産業の新事業創出につなげる狙

 

いです。試験飛行を繰り返して運航ノウハウを蓄えており、観光

 

や防災分野で2026年にも営業運行の開始を目指します。

(この記事はは5月2日の【山陽新聞・社会面】の紹介記事です)

 

マスクは倉敷市内の自動車、航空関連企業などを中心に17年に結

 

成し、21年に法人化。発足当初15事業者・個人だった会員数は82

 

事業者・個人まで増え、会費や協賛金で運営費を賄っている。

 

空飛ぶクルマ(全長6㍍、高さ1.9㍍、幅5,7㍍)は、会員企業が20

 

年に購入した中国メーカー製の機体を活用。操縦者が乗らず、事前

 

のプログラムに沿って飛行するタイプで、備讃瀬戸エリアでの遊覧

 

飛行をはじめ、孤立地域への物資輸送といった災害支援事業での活

 

用を検討しています。

 

21年6月、笠岡市内で行った国内初の微塵飛行を皮切りに、各地で

 

試験飛行を実施。23年2月には過疎地の交通手段などとして、空飛

 

ぶクルマの自動運転実用化を目指す大分市の依頼を受け、国内初の

 

有人飛行を大分市で成功させています。

 

これまでに無人,有人合わせて21回の試験を実施し「営業運航に向

 

け、着実に飛行データが積みあがっている」とマスクの坂の上博史

 

事務局長。飛行時の機体の傾きやスピード、振動といったデータを

 

詳細に分析し、安全でスムーズな運航につなげたいとしています。

 

             (以下略)