ちょっと前の記事で済みませんが…。
宇宙探査や、地球外で人類が暮らせるようになるための研究をテー
マにした市民向けイベントが12月9日、岡山、倉敷市で開かれまし
た。多くの家族連れや学生が訪れ、小惑星りゅうぐうの砂資料を再
現した土で育てた野菜を観察したり、宇宙飛行士らの講演を聴いた
りして宇宙を身近に感じました。
(ちょっと古いが12月10日の【山陽新聞エリア広域】の記事です)
イベントは倉敷市などを会場にした宇宙開発関連の国際シンポジウ
ムの一環です。岡山市北区下石井の杜の街グレースでは、展示ブー
スに青々としたレタスや水菜が並べられ、注目を集めました。土は
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」がりゅうぐ
うから持ち帰った砂資料を岡山大の中村栄三特任教授らのグループ
が解析して再現。岡山市の植物工場で栽培しました。
岡山大大学院2年中野利紀さんは「漠然とした宇宙の中で食べ物とい
う身近なテーマは分かりやすかった。SFの世界が現実味を帯びてきた
ようなロマンがある」と話していました。
講演会もあり、岡山市立三門小が母校の宇宙飛行士土井隆雄さんが、
地球外で木を育てる自らの研究について「鉄やコンクリートを宇宙で
調達するのは大変。樹木を育てることが出来れば、他の惑星への居住
の可能性を高められる」と述べました。
倉敷市真備町箭田のマービーふれあいセンターでは、はやぶさ2のチ
ームを率いた津田雄一JAXA宇宙科学研究所教授が講演しました。
りゅうぐうの表面は岩だらけと判明し、急きょ地形の詳細な分析が必
要になったなどの曲折を紹介。「4か月にわたって着陸の計画を練り直
し、3㍍四方の狭い領域への着陸にこぎ着けた」と振り返った。
採取した試料から「生命の起源」とされるアミノ酸が検出されたことを
踏まえ「宇宙のどこにでも生命の材料が存在する可能性が明らかになっ
た」とプロジェクトの成果を報告しました。