国立極地研究所は13日、地球の歴史のうち更新世の77万~12万


6千年前を「チバニアン(千葉時代)」と名付けるための申請が、国際


学会の1次審査を通過したと発表しました。審査は続きますが、結論


が覆った前例はほとんどなく、来年中にも正式に決まるものと見られま


す。地質年代に日本にちなんだ名称が付くのは初めてです。

 (このニュースは14日の【山陽新聞】からで画像もお借りしています)





ほかにイタリアの2か所の地層にちなんだ名称も申請され投票となりま


したが、千葉県市原市で見つかった77万年前の地層をもとにしたチバ


ニアンが6割以上の支持で選ばれました。




46億年に及ぶ地球の歴史は、地層中の化石などから決める地質年代


で分け、恐竜が繁栄した「ジュラ紀」や「白亜紀」などがあり、さらに細か


な年代に分けられています。茨城大学や極地研究所のチームは6月、


市原市の地層が、年代の境界を示す代表的な地層の「国際標準模式


地」にふさわしいとして、国際地質科学連合に申請し審査を受けていま


した。



地層には、77万年前に地球の磁気のN極とS極の向きが逆転した跡


が、鉱物などに良好な状態で残って居ます。岡田誠茨城大学教授(古


地磁気学)は「主張してきたことが認められました。地学に高い関心を


持ってもらえる良い材料になります」と 喜びを語りました。


この地層はかって海底にあった所に積もり、その後に盛り上がって陸


地になり、市原市を流れる養老川沿いの崖に現れています。


今回通過したのは作業部会の一次審査でした。票が僅差なら決選投


票のなる可能性もありましたが、1回で決着しました。


今後、国際地質科学連合が実施する3回の審査を経て正式に認定さ


れます。


 それにしても地質学上の歴史的な呼び名に「チバニアン(千葉時代)」

 と名付けられるって凄い事ですよネ。地学は一応習ったんですが・・・。