
画像の右端に「山陽学園創立物語」の立看板が有りますが、皆様方はご記
憶頂いて居ますでしょうか?
岡山市にある「山陽女子中学・高等学校」は、明治33(1900)年に新島八
重が、翌34(1901)年には朝ドラ「あさが来た」のヒロインの廣岡淺子が来
校して講演会をしており、本ブログでも学校当局のご厚意により、講演録を
紹介させて頂いた学校なのです。
それぞれの講演録の記載は次の通りです。
新島八重 http://ameblo.jp/new8-1915/entry-11501279194.html
廣岡淺子 http://ameblo.jp/new8-1915/entry-12104677116.html
過去記事になって仕舞いましたが、その山陽女子中学・高校の元職員らが
創作劇[山陽学園創立物語」を制作、上演いたしました。
学校を運営する山陽学園の創立130周年を記念して、同校の元教職員ら
が、女子教育の普及に奔走した学園創始者らを題材にした創作劇を創り、
今月3日の同校文化祭で披露したものです。
主人公は、熱心なキリスト教信者で、学園の前身・山陽英和女学校を明治
19(1886)年に創設した一人、大西絹(1857~1933)です。
「岡山に女子教育を」との志を抱き、資金難の中でも教会に頼らず、初代
主任教師の西山小寿(生年不明~1912)らと開学を実現する姿を描き
ました。
脚本原案は学園史料室の岩本奈緒子さんが手掛けました。史実を基に
しながらも、創設間もない同女学校に赴任して、校長を51年間務めた上
代淑(1871~1920)の父で、高梁市の順正女学校開学を支援した上
代知新(1852~1920)を登場させるなど、独自のアレンジを加えてい
ます。(筆者註:この高梁との繋がりから、新島襄や、夫人の新島八重の
繋がりとなり、八重さんの講演に繋がったのです。)
出演者を含め、スタッフは教職員OB会の有志約30人です。
学園カラーにちなみ「オリーブグリーン劇団」と名付け、4月から月1,2回
の稽古を重ねました。淑の孫の上代万里江さん(東京)も、特別ゲストとし
て知新役で出演しました。上演を前にした先月末の山陽新聞の取材に、座
長を務めた久磨祥子さんは「女子教育への理解が乏しい中、開学を志した
創設者らの思いや奮闘ぶりを表現したい。また上演を機に、生徒らが劇を
引き継ぎ、後世に伝えてくれればありがたい」と語りました。
劇の上演は今月3日の山陽女子中学・高等学校の文化祭で上演されま
した。
八重や淺子の講演が分かり、講演録を紹介した際にも、学校の人脈の
広さに驚きましたが、その一端も見え隠れする舞台だったのでしょうネ。