今年1月、アメリカ・ボストン空港で駐機中の機内で、日本航空機のバッテリーから出火、更に同16日

四国・高松空港に緊急着陸した、全日空きと相継ぐバッテリーからのトラブルでの事故寸前?の出来

事でした。即時運航停止に成ったようで、最近知ったのですが岡山空港にも一機駐機していたようです。

あれから3か月余り、バッテリーの改善などを進めて、日米ともバッテリーの改造などの処置をすること

で、運航再開の決定をしました。国内でも全日空が17機と、世界最多の保有数を誇っていますし、日航

も7機全てを国際線に投入していたのですが、B787の運航停止期間中は機材のやりくりに追われました。

全日空は3600便、日航も760便の欠航と言う結果に成っていて、経営にも大きな打撃を与える事に成り

ました。日航は機材の繰り回しの影響から、787型機の就航して居ない国内線にも及び、2月就航予定の

成田ーフィンランド・ヘルシンキ線については、投入時期を再検討をしているようです。

経営圧迫も日航は1~3月の営業利益が7億円減り、4~7月も11億円の減益を予想しているそうです。

一方全日空は1月だけで14億円の減収を見込んでいます。787型機は従来の機種より燃費性能が2割

高く、燃料費の削減などが見込める事から、6月に運航再開出来れば、旅客需要が多い夏休みを前に、両

社が通常の運航ダイヤに戻せるメリットは大きいと考えられます。


一方欠航の影響を受けた地方空港からは、、787型機の運航再開を期待する声も高まっています。

岡山空港の場合、787型機での運航が始まった2011年11月が59260人で、前年同月比1500人増に

対し、運航停止に成った今年1月は40114人で前年比7700人減でした。岡山県航空企画推進課では、

「岡山空港の利用促進には、787型機の運航は大きな効果が有った。運航再開は大歓迎で、安全に万全

を期して欲しい」と語っていました。


高松空港は緊急着陸した機材が有りますが、岡山空港にもちょうど飛来していた機材が、緊急に運航停止

と成ったため、1機駐機して居ます。目下両社とも、バッテリーなどの取り換え作業を進めて居て、世界の空

に再びB787型機が飛び交う日を、今や遅しと整備に拍車を掛けて居ます。

問題のバッテリーですが

      ○ショートを防止するため、内部の絶縁性を向上させました。
      ○内部の電池同士をつなぐ配線部分を強化しました。
      ○異常過熱の際、熱を機外に排出する、専用ダクトを設置しました。

もう2度と飛行中の異常発生の無い、安全な形での運航をと願わずには居られません。

日本国内でも機体部分の製造に関わっているので、尚更ですよね。