近所に住む猫おじさんの家の近くで生まれ、この周辺で自由気ままに過ごすトラ。

約三年前に猫おじさんが入院したことを機に我が家にも寄ってくるようになった。

うちの玄関先でご飯を食べ、食後のミルクを飲んで、さあ出発。

ちなみにトラのお手洗いは場所が決まっている(猫おじさんの玄関前)。

 

そんなトラは、毎年この時期になると、「すぴ、すぴ、…すぴぃ」と鼻が鳴る。

よく顔を見てみると、鼻ウォーターがたりー…っと垂れている。

最初は風邪でも引いたんだろうか?それとも何か病気か?と心配したが、

いろいろ調べてみると、なんと、これはきっと花粉症。

 

人間と同じようにくしゃみをしたり、鼻ウォーターが出たりするらしい。

そして身体が痒くなったりして、赤くなることもあるそうだ。

 

先日、トラがうりこに背を向けてくつろいでいたので、まあるい頭を観察中…。

 

 

お耳の付け根が赤くなっている。

これはたまに見る、全力で掻いた結果のおハゲ。

 

 

これ掻いたの?となでなですると、ちょっとチリチリと傷むのか

「ぃやあああ」と喋りながら不機嫌そうにこちらを睨む。

もちろん冗談で、「ムヒでも塗ろうか?」と聞いてみたら、

相当腹が立ったのか、爪を出した状態での猫パンチ。

 

膝に小さな穴が開いた(大袈裟)。

 

そろそろ花粉の季節も終わりなので、トラの症状も改善されるだろう。

 

 

それにしてもこのトラは、極上の猫生を送っているように見受けられる。

親離れする時期まで母猫(おぼうさん)と一緒に過ごせて、

暑い日や寒い日は快適なところで寝られるし、そこにはボス猫がいるので、周りの危険から守ってもらえる。

 

うちの日当たりの良いところにやって来てお昼寝。

たまに家の中に入って、リビングで一緒に相撲観戦をしたり。

それが飽きるとまたその辺を走りに出かける。

 

夜になれば、うちのベランダに作った猫小屋でぐっすり(たまに爪研ぎもする)。

 

 

楽しい毎日だね。

トラに話しかけると、うりこの顔をじっと見つめながら聞いている。

 

 

「……ん」と小さく呟くと、再び出かけていった。

道が開けるところでは、ちゃんと右左を確認して。

 

 

うりこ