息子6歳、娘2歳の頃。娘はずっとおかっぱ頭でした。

以前住んでいた茨城県にて。

 

 

3歳の娘がある日、

「エルサになりたいの!!」

と、目を輝かせて言いました。

 

 

『アナ雪』のエルサに憧れて

髪の毛を伸ばし始めました。

 

 

4歳の娘がある日、

「ヘアドネーションをしたいの!」

と、目を輝かせて言いました。

 

 

4歳の時に始めたチアダンス。

 

講師の先生はプロのスポーツチームの

専属チアリーダーでした。

 

その先生が、

パフォーマンスの一部にもなる長い髪を

バッサリと切りました。

 

それがヘアドネーションのためだと聞いた娘。

 

 

憧れのエルサから、

誰かの笑顔のために

髪の毛を伸ばすことになりました。

 

 

それから4年。

 

今年の夏休みに

ヘアドネーションのためのカットを

することに決めていました。

 

 

そんな時、ある記事を読みました。

 

NPO法人 JHD&C

(Japan Hair Donation&Charity)

の代表理事、渡辺貴一さんの記事でした。

髪の毛の送り先に決めていたNPO法人です。

 

 

『最終的には

「必ずしもウイッグを必要としない社会」

になることを願っている』

 

『ヘアドネーションという活動を通して、

もう一歩先の意識づくりの

きっかけになればと考えている』

 

 

自分の考えが

どれだけ独りよがりだったのかと気づき、

浅はかな考えに恥ずかしくなりました。

 

 

『ウイッグを必要としない社会』

 

 

病気の治療等で髪の毛を失った人が、

偏見や差別を受けない社会であれば、

そもそもヘアドネーションが

存在する意味はない。

 

 

しかし悲しいことに、

偏見や髪の毛があるのが当たり前

という無意識の差別のために

ウイッグを着けるという選択肢を

選ばざるを得ない人もいる。

 

 

息子が1型糖尿病を発症した時、

偏見や差別を受ける息子を想像して泣いた。

 

 

それと同時に、

ありのままの息子を

受け入れてくれる社会であることを

心から願いました。

 

 

ヘアドネーションをすることに

意味はあるのだろうか…

 

それよりも私自身が変わることが

必要なのではないか。

 

 

娘の髪の毛を前に、

私達は正しいことをしているのか、

それとも根本的に何か間違っているのか、

わからなくなってしまいました。

 

 

8歳の娘。お尻よりも長くなりました。

娘がヘアドネーションのために髪の毛を伸ばしている

と知った担任の先生は給食でわかめが出ると、

「多めに入れておくね!」と言ってくれたそうです。

 

 

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