2020年の夏休みが終わりました。
息子の体調に違和感を感じてから
1年が経とうとしていました。
「もうすぐ1年だね」
と息子に言うと、
「そう言えば、
あの頃よく頭が痛くなってたんだよね~」
と言いました。
「そうだったの?!」
と驚きました。
1年が経って振り返ってみると、あの頃の息子の体から発せられたSOSに気がつきました。
2019年9月の中旬にサッカーの秋季リーグがありました。
その日は前日の豪雨からの晴天で、湿度と気温が高い中で二試合プレーしなければなりませんでした。
一試合目は前後半フル出場。
お昼を挟んで二試合目がありました。
ところが、二試合目が始まってすぐに息子は途中で下げられ、そのまま出場することなく試合が終わりました。
試合後にUコーチに
「息子、何かおかしいです…
何かありましたか?」
と言われました。
あまりにもいつもと違い全く体が動かない息子を心配し、プレーさせなかったようでした。
息子自身は下げられたことに落ち込んでいたので、元気づけるために息子の大好きな回転寿司で夕飯を食べました。
しかし、いつものように食べられない息子。
そして夜中にトイレで吐きました。
この時は熱中症だと思いました。
今になって思えば、これはケトアシドーシスを起こしていたのだと分かります。
さらに運動会の練習が始まった頃のこと。
毎日水筒を持って行っていましたが、
「この水筒じゃ足りないんだよね~」
と言うので、0.8Lの水筒から、サッカーの時に持って行く1.8Lの水筒を持って行くようになりました。
しかしそれすらも飲み干して帰って来る息子。
大きな水筒で頻繁に水を飲む息子を、クラスメート達も心配して見ていたようです。
運動会の閉会式の途中でトイレに駆け込む息子の姿が、今でも脳裏に焼き付いています。
その頃にはインスリンの分泌がほぼなかっただろう息子の体。
血液中の糖が多く、そのために体が必要以上に水分を求め、その結果頻尿になっていたのだろうと思います。
そんな体が悲鳴を上げている状態で、
それでも毎日を必死に生きていた息子。
それを考えると、
今でも胸がギュッと痛くなります。
息子と夫はガンダム好きです。
1型糖尿病だと診断された頃息子が「オレってニュータイプってことだね」と呟いて笑っていました。
このブログのタイトルの『NEW TYPE 1』はガンダムの『ニュータイプ』と1型糖尿病を英語表記した際の
『Type 1 diabetes』をミックスさせて付けました。
