セットプレー担当コーチ | (新)なごやん

(新)なごやん

名古屋からJリーグ アルビレックス新潟に熱い思いを送ります。旺盛な好奇心そのままに、アルビネタに留まらず、鉄道、芸術、SWL(短波・海外放送受信)、昆虫、等々、思いつくまま書いていきます。
これまでの「なごやん」にログインできなくなったため、こちらで続けます。

 今朝(8月4日)の朝日新聞スポーツ欄に「耳傾ける姿勢 プロの世界での生き方」という記事がありました。

 

 書いたのは、自らがプロサッカー選手にはなれず、スポーツ記者になったお馴染みの人で、記事の主人公はアルビレックス新潟渡邉基治コーチです。

 なぜ今この記事なのかはよくわかりませんが、高校サッカー部→ブラジル留学の後、アルビレックス新潟の入団テストを受け、不合格だったことから始まった渡邉さんのこれまでの軌跡と現在地です。

 

 私は、この記事を読むまでコーチの中にセットプレー担当があることを知りませんでした。サッカー通の人ならあたり前に知っていることかもしれませんが。

 もっとも、世界的にみても認知度はそれほど高くないようで、現在はプレミアリーグで導入されていて、ドイツブンデスでも導入が検討されている(もう導入されたか?)程度のようです。

 日本のナショナルチームでもセットプレーコーチを導入しましたが、それを発表した反町康治技術委員長が新潟の監督だったころ、「GKは専門職だから自分には指導できない」と言っておられました。プレースキックもある種専門職的ですが、キッカーだけでなく、周辺のフィールドプレーヤーの動きも含め、より複雑です。スローインでも同じことでしょう。その点では、専門職としてのコーチが必要なのかもしれません。反町委員長がひとりで決めたわけではないでしょうが、さすが、反町さんという感じです。

 

 セットプレーからの得点をどう防ぐかということも重要ですので、私は、その指導もできるような人材がいるといいと思います。

 

 ちなみに、「Football LAB」によれば、今季の新潟のPKを除くセットプレーからの得点は直接決めたのが2点、セットプレーから10秒以内に決めたのが8点の、合計10点です。52得点中10点というのは決して多くありません。20%未満ですから。

 仙台は56点中14点、横浜FCは46点中12点です。大宮の27点中12点というのはまあ置いておくとしても、長崎の36点中11点というのも光ります。

 得点も少ないかわり、失点もリーグ最少(21点)の徳島はセットプレーからの失点も少なく、6点です。新潟は28失点中7点(25%)が相手のセットプレーからです。横浜FCは7点(32失点)、仙台は11点(39失点)です。

 もっとも、これらの数値は得点、失点からみたものであり、セットプレーのうち何回が得点につながったかという視点ではないため、「セットプレーの精度」と等価ではありません。

 見方を変えれば、総得点が多いのにセットプレーからの得点が少ないというのは、流れの中からの得点が多いということですし。

 

 将来は監督もやりたいと言っておられる渡邉さんですが、是非とも「セットプレー専門コーチ」の地位を確立するとともに、当面、新潟のセットプレー成功および阻止技術の向上をお願いしましょう。

 

相互リンク⇒アクティブなごやん

 

サッカーブログです⇒

 

アルビブログはこちらを⇒