なごやんの旅日記(51)車窓の城⑮浜松城 | (新)なごやん

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名古屋からJリーグ アルビレックス新潟に熱い思いを送ります。旺盛な好奇心そのままに、アルビネタに留まらず、鉄道、芸術、SWL(短波・海外放送受信)、昆虫、等々、思いつくまま書いていきます。
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 新型コロナ禍にあり、旅に出られない今、旅日記は過去の記録によるしかなく、またもや車窓の城で、今回は中部地方に戻り、撮影難度が高いとされる浜松城です。

 

 尚、この記事は決して今の時期の旅行を推奨するものではありません。

 

 浜松城は言うまでもなく静岡県浜松市にあり、今は浜松城公園として整備されています。隣接して浜松市美術館があり、こぢんまりしているものの、ピリッとした企画が多く、私の好きな美術館のひとつです。

<2012年11月23日撮影>

 

 城が建てられた当初はかなり広い敷地を有したようですが、その後周辺が宅地になり、二の丸のあった場所は現在浜松市役所になっています。

<2017年7月20日10時46分撮影>

 

 私が新幹線から浜松城を見るのは、基本的に上り列車からに限られます。下り列車で浜松を通るころは夜で、城は見えません。

 また、「ひかり」の大部分や「のぞみ」のように、浜松駅を通過するだけの新幹線から浜松城を望むことはほとんど(全くと言っていいほど)できません。

 

 上り新幹線で浜松駅に近づくと左手にJR東海浜松工場の看板()が見えてきます。私の場合、ここでカメラを構えます。

                                     <JR東海浜松工場から浜松駅へ>

 

 このあたりから、東海道本線(在来線)がずーっと近づいてきます()。そして、特徴的な遊技場の飾り()が目立ちます。更に浜松駅構内に近づき()、緩やかにカーブする国道257号線に新幹線が接線を引くような感じになり()、浜松駅()へ到着します。浜松城は写真の間でみることができ、特にAと記した建物が目印になりますので、注目してください。

 

 ここからの説明は、建物Aを目印にすると、むしろ下り列車から見た方がわかり易いので、初めての方はぜひ下り列車でチャレンジしてください。慣れれば決して難しくはありません。

 

 ということで、ここからは浜松駅から名古屋、新大阪方面へ向かう順番で説明します。

 

 浜松駅を出た直後の下り列車の右窓、あるいは浜松駅に到着する直前の左窓からみる光景は下の写真のようです。ABともに浜松市中央区成子町にある集合住宅で、固有名詞は差し控えますが、Aはいわゆる分譲マンション、Bは賃貸マンションで、Bの屋根の緑色が特徴的です。

 浜松駅から名古屋、新大阪方面へ向かうと、新幹線からはAとその左にあるBの距離が接近し、重なり合い、やがて左右逆転します。その時、両建物の間にスペースができます。そこがフォトスポットです。

<2019年6月12日7時11分、上り列車より撮影>

 

 地図で浜松城、建物A、建物B新幹線の位置関係を示します。

 新幹線から浜松城までは直線距離で約1500mです。

<浜松城と東海道新幹線の間の概念図>

 

 浜松駅から浜松城までの間には高層の建物が多く、新幹線から浜松城はほぼこの位置からしかしっかりとは望めないと思います。そして、新幹線車両から覗いたABの間隙は20mもありません。まさに「スキマ」、「スリット」です。

 

 仮に(計算し易いように)この場所における新幹線の(徐行)速度を36 km/h とすると、秒速10mです。ABの間隔が最大20mとして、この間隔の通過時間は2秒です。実際にはこれよりもっと短く、私の経験ではしっかり見える時間は1秒未満です。

 超一瞬、ピンポイントでシャッターを押すしかありません。

 

 もちろん、撮影するために乗り込む車両は1号車(新大阪寄り)か2号車です。上り(到着直前)にせよ下り(発車直後)にせよ、この場所を通過する時点で最も低速度の車両ですから。

 

 こんな感じです。浜松から名古屋に向かって、上の地図で北東から南西へ走る車両から北~北北西へ向かって眺めると、ABが重なり合い、そして、ABの左にきます。

<上:2018年4月3日7時44分;下:2018年9月12日7時48分 いずれも上り列車より撮影>

 

 さらに進んでABの間が開くと浜松城がこの様に見えてきます。

<2019年8月7日7時45分 上り列車より撮影>

 

 そして、しっかり見えるようになります。

<2019年6月6日7時12分 上り列車より撮影>

 

 タイミングが悪いと、並走する東海道本線(在来線)の列車に遮られてしまいます。

<2019年7月24日6時51分 上り列車より撮影>

 

 前述のように、私が利用する下り列車は通常夕方~夜に浜松を通るので、浜松城が見えることはありませんが、昨年の2月、たまたま比較的早い時間帯に浜松を通りました。だだし、雨上がりの曇り空でぼんやりとしか見えず、写真もこんなものです。

 ただ、上り列車から撮影するより、はるかに簡単でした。

<2020年2月16日16時39分 下り列車より撮影>

 

 今回の「コロナ前」最後の出張で、これ以降県を越えた出張はなくなり、今に至っています。

 

 浜松城をまだ捉えたことのない方は是非試してみてください。もちろん、チャンスがあればのことです。決してGoToナンチャラに踊らされないように。

 

 さて、車窓の城もそろそろネタ切れです。残った城を小出しにし、最後は地元の名古屋城で締めようと思っています。夏前には終わるでしょう、多分。

 

 今の状況が今年中に落ち着くとは思えませんし、オリパラは恐らく中止になるでしょう。私の出張もなくなったまま、あるいはこれを機会に、たとえ状況が好転してもウェブ会議を増やす予定ですので、遠方への旅は当分お預けです。従って、車窓の城シリーズが終わったところで、旅日記自体がお休みになりそうです。

 

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