知的生産の技術 | (新)なごやん

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名古屋からJリーグ アルビレックス新潟に熱い思いを送ります。旺盛な好奇心そのままに、アルビネタに留まらず、鉄道、芸術、SWL(短波・海外放送受信)、昆虫、等々、思いつくまま書いていきます。
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 今月3日(水)の朝日新聞夕刊に「知的生産の技術」という5段抜き記事がありました。

 岩波新書の書籍です。

 

 この書籍の著者は当時京都大学の教授であった故 梅棹忠夫先生で、誕生日が1920年の6月13日ですから明日で生誕100年です。

 

   <知的生産の技術.朝日新聞(名古屋版夕刊), 2020.6.3>

 

 私がこの本に出会ったのは大学生時代のことで、趣味を通して知り合った他大学の言語学(日本語学)の先生に勧められてのことです。

<梅棹忠夫:知的生産の技術,岩波書店,東京>

 

 いろいろな知識や情報をどう整理していくかといったことが書かれていて、一見ハウ・トゥーもののようですが、決してそうではなく、「なぜ?」、「なぜ?」と考えていく私にはまさに「腑に落ちた」一冊でした。

   <知的生産の技術 内容の一部>

 

 ハウ・トゥーものでないとはいえ、「知的生産の技術」に出ていた「京大式カード」は情報整理ツールとして便利で、私が学生だった頃には既に大学生協等で「キャンパスカード」として市販されていて、京大以外でも入手できました。今はあるかどうかわかりません。

 

 論文や書籍を読み自分なりのサマリーをA6サイズのカードに書き込み、分類しながらファイルすると、後々の整理が楽になります。私の情報処理はこのカードがメインになりました。

 当時を思い出し再現のしたのがこの図です。

<京大式カードの再現(実物は7年前に廃棄)>

 

 著者のサマリーはサマリーとして、私は別の視点を持つこともあります。自分自身がそこから得たヒント等を自分のメモとして書き込んでいきました。

 

 このカードをファイルするためのキャビネットも調達しました。

 今は用途を変え、まさに「ガラクタ」入れとして「資料室」の片隅に追いやられています。

<情報カードファイルケース>


 このカードは社会へ出てからもしばらく使っていましたが、その後、コンピューターの発達・普及とともに、私のファイリングシステムは「ファイルメーカー」になりました。

 今はもっと単純で、ワードやエクセルで保管してあり、なんとかなっています。

 

 そんなことから、7年前、大量のカードを一挙に廃棄したため、今は全く残っていません。

 

 梅棹先生は京大退官後、国立民族学博物館の初代館長になられました。・・・というより、国立民族学博物館は梅棹先生のために造ったと言ってもよいのではないでしょうか?

 

 私を含めた前後の世代には多くの「ウメサオイスト」が誕生しました。私はそこまでにはなれませんでしたが、「知的生産の技術」は私の知的好奇心を満たしてくれました。

 

 ITが発達した現在でもこの書籍は読み継がれ、既に100版を越しているそうです。

 

 私がこの書籍に接したのは大学生になってからですが、高校生にこそ勧めたいと思います。

 

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