私には全く縁のない世界ですが、フランスの超高級ジュエラーの「ショーメ(Chaumet)」が日本初の展覧会を開いているというので、今月(8月)初旬、東京へ出張した折に時間を見つけて行ってきました。
その日の予定は夕方からですので、朝、名古屋を出て、昼少し前に東京へ着きました。
まずは少々早めの昼食です。私としては豪華な「ざるそばと小天丼のセット」です。
<この日の昼食>
そして行った先は「三菱一号館美術館」です。JRで言えば有楽町駅と東京駅の間にあります。
<三菱一号館美術館>
企画のタイトルは「Les Mondes de Chaumet ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」です。
<リーフレットと鑑賞券>
この日は先着500名に絵葉書がプレゼントされました。昼過ぎに行った私も先着500名に入ったようです。「金、金箔ほうろう引き銀で縁取られた水晶ボウル彫刻の絵*」だそうです。
【*フランス語の原名はわかりませんが、英語では「drawing of engraved rock crystal bowl with frame in gold and gilded and enameled silver」です。絵葉書の日本語訳がわかりにくかったので、別訳を試みました。(rock crystal:水晶;engraved:彫刻された;gilded and enameled silver:金箔ほうろう引きの銀)】
<絵葉書>
この展覧会では、作品目録が置いてなく、代わりにカラー刷りの解説書がありました。いくつかの作品が歴史も含め詳しく書かれています。
<解説書>
ショーメの創業者、マリー=エティエンヌ・ニトが担当した宝石を身に着けたナポレオン1世、その妻、ジョゼフィーヌの肖像など絵画も展示されています。
<ショーメのジュエリーをまとったナポレオン1世とジョゼフィーヌ妃>(解説書より)
ネックレス、ブレスレット、イヤリング、指輪、ブローチなど豪華な作品がずらりと並んだ展覧会ですが、人気だったのはティアラのコーナーです。日本の皇室も含め、各国のロイヤルファミリー御用達のティアラと言えば、なんといってもショーメでしょう。
このコーナーでは様々なティアラが展示され、写真撮影が可能でした。若い女性たちを中心に写真を撮る列が絶えませんでした。背景が黒色なのは見やすくてよいと思います。照明もよかったです。
<「ティアラ」コーナー>
ティアラは19点展示されていました。私もいくつかを撮影しました。
<ティアラいろいろ>(カメラがオート設定発光なしなので、手ぶれ著明です。)
ショーメは日本美術の影響を大きく受けていて、ジャポニズムそのものという作品もあります。
特に「遥けき国へ-ショーメと日本」の章の最後では日本の番傘の中にジュエリーを置き、周囲の壁をスクリーンにして「春の嵐」をイメージさせる映像を用い、まさに「chant de printemps(春の歌)」でした。
<ジャポニズム>(右の6作品は本展覧会に向けて作製したもの)
出口ではティアラの人気投票が行われていました。現在のトップはフランソワ=ルニョー・ニトによる「麦の穂のティアラ」(1811頃)です。私が投票した作品は・・・トップ3に入っていません。
<麦の穂のティアラ>(解説書より)
この展覧会の入場者は圧倒的に女性、しかも若い女性が多く、男性は1割未満と思います。
開催は9月17日までです。その後の巡回は多分ないでしょう。
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