今回はインド洋に浮かぶ島国、セイシェルの放送です。
セイシェルは100以上の島からなる共和国で、フランスと英国との間で領有権を争っていましたが、1815年に英国領となりました。
そして、1976年に英連邦構成国のひとつとして独立しました。
セイシェルの位置
この国は海洋資源が豊富で、また、ダイビング等で外国からの観光客も多く訪れます。
海洋生物切手
セイシェルの首都ヴィクトリアにはラジオ・セイシェルという国営の放送局がありましたが、私はその放送を聴いたことがありません。ただ、フィリピンのマニラにあるFEBCの兄弟局であるFEBA(Far East Broadcasting Association)は比較的良好に聴くことができました。
聴いたのは大学生になってからで、タイプライター*を使って書いています。今、手許にあるのは、カーボン紙を挟んでタイプしたコピー(文字通りカーボンコピー=c.c.)です。
FEBAへの手紙(左上)と受信報告書(右下)(スペル、語彙選択、文法のミスはご愛敬。)
*タイプライター:当時、ミシンを買うのに予めミシン会社に代金を毎月「積み立て」ておくと、1年後にミシンを入手する時には利子の分だけ割引になるため、とりわけ主婦層の間でその方法が流行していました。その会社の英文タイプライターも同様の方法で販売していたので、貧乏学生の私もそれに乗っかり、積み立てをして約1年後に比較的安価でタイプライターを買いました。私のタイプライターはセミオーダーとも言えるもので、文字配列はそのままにし、♯や数字の 1、0(それぞれローマ字の l、Oで対応)などを取り除き、代わりにスペイン語で使う¿ 、 ¡、ドイツ語の ßなど、ローマ字の全てとアクセント記号(´`^¨˝ˇ˘˙˚˜・・・)のほぼ全てとセディーユ(¸)を追加してもらいました。ディフソン(æ、œ)は a、o を打った後、半角の半分を戻してeを打つことにより、また、デンマーク語の ø 、ポーランド語の ł は、同様にo、l を打った後、半角の半分を戻して / を打つことで対応しました。それにより、キリル文字、ギリシャ文字を使う言語以外のほぼ全てのヨーロッパ言語(北欧諸語、ルーマニア語、エスペラントを含む)に対応できました。オプションでそんなことまでやってくれました!追加料金なしで。
こんなにも真面目に意見や受信報告を書いたのに、返事はつれないものでした。この放送のサービス地域(下図赤下線)からのレポートに対してのみ受信証を発行するというのです。
サービスエリアの聴取者に対してだけQSLカードを発行します
ということで、この放送局の受信証は持っていません。「宗教放送だし、まあいいや。」と負け惜しみを言いつつ、「宗教放送局ならもっとサービスをよくしなきゃ。」と思ったりもしたものです。
ただ、他のサイト等を覗いてみると、必ずしも全く発行していなかったというわけではないようです。時期の問題だったのかもしれません。
BCL史の過去記事はこちらをご覧ください。
地域別インデックスも用意しました。
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