なごやんのBCL史(66)米軍基地の特殊な放送 | (新)なごやん

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 今回は米国所有の放送局でありながら、世界各地で電波を発する特殊な放送局です。

 と言っても、知ってる人は知っている、ある種有名な放送局、現在のAFN(米軍放送網)、かつてのAFRTS(米軍ラジオ・テレビサービス)です。

 

 この放送は世界各地にある米軍基地に居住する軍属に向けたもので、基本的には米国のポップカルチャーの提供です。

 

 起源は1942年、「米軍ラジオネットワーク(Armed Forces Radio Service~AFRS)」として発足したもので、テレビの導入とともに米軍ラジオ・テレビサービス(Armed Forces Radio and Television Service~AFRTS)になりました。1954年のことです。

 

 軍属向け放送ですが、電波のことですから空中を飛び回り、誰でも聴くことができました。

 

【本国から】

 キー局はカリフォルニア州にあり、短波でも送信していたので日本でもよく聞こえました。と言っても、私は稀にしか聴きませんでした。

AFRTSのログ

(American Forcesとなっているのは当時としては明らかに間違いで、Armed Forcesが正しい名称です。将来変更される名称を私が先取りすることはありえないので、恐らく、次のAFKNと混乱したのでしょう。)

 

 外国(米国以外)の聴取者に対しては受信証が発行されました。

AFRTS受信証

 

 放送局名はその後Armed ForcesからAmerican Forcesに改められ、更にAmerican Forces Network(AFN)へと変わりました。

 

【隣国では】

 AFRTSのブランチとでもいうべき局が世界各地にあり、お隣の韓国では「American Forces Korea Network(AFKN)」と言っていました。

AFKNの受信証

 

 わずか1KWの送信出力で中波でしたが、新潟という土地のせいかどうか、私は比較的良好な状態で受信することができました。

 

【日本では】

 日本ではかつてFar East Network(FEN)と呼んでいた局が韓国のAFKNと等価のものです。

FENの受信証

 

 放送設備が米軍基地内にあるため、日本のコールサイン(JO・・・)は与えられません。

 

 この放送は日本国内で良好に受信できるため、英語の勉強に使っている中高生もたくさんいた(いる)ようです。また、英語の勉強とは別にこの放送のファンも日本にはたくさんいた(いる)ようです。

 

 私に関して言えば、私(たち)が学校(中・高校)で習っていた英語は米語(アメリカ英語)でしたが、(私には安っぽく感じられる)米語なんかに毒されてたまるか!という勢いで、このFENではなく、たとえ受信状態が悪くてもロンドンのBBCで耳を慣らしました。

 学校では米語(American English)、私生活では英語(Queen's English)と使い分けていました。

 今、この放送はインターネットで良好に聴くことができますが、やはりアメリカ英語です。

 

【そして今】

 現在では局名がAFNに統一され、AFN Tokyo、AFN Daegu などと呼ばれています。

 

 次回は旧ソ連邦のどこかへ行く予定です。

 

これまでのBCL史はこちらをご覧ください。

 

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