この仕事で結構厄介なのは天気(天候)です。(後編)

 

 真冬の積雪も何度かあります。道の駅に着いてトイレから帰ったらスリップして発信できなくなり押してもらったことも1度や2度ではありません。又ノーマルタイヤで峠越えをしてる自分と全車途中でチェーンを巻いていて時間待ちをしていたら上るも下るも無理になり半日立ち往生。こうなると食事も持ってなくただ耐えるしかありません。峠のバイパスなどは橋ばかりなのでアイスバーン状態で唯一トンネルの中だけ安心だったりしますがそれも束の間、トンネルを出た時点からコントロールを失います。その時私は上りだったので何とかなりましたが道理で対抗の下り車線がいなかったわけです。ラジオで私が上り始めてすぐ通行止めが出ました。県外人はそんなこと知らないしラジオも聞かなかったので無茶しました。

 台風などの強風で車が飛びそうになったこともあります。大袈裟と思われる方もいらっしゃると思いますがキャラバンやハイエースの箱バンで何も積んでない軽い車体が想像できますか?元々数トンの重量に耐えられる車体が運転手一人分です。それも山の中の曲がりくねった道で谷側から吹いてくる風をカーブのたびに受ける事…。。ちょっとしたアトラクションよりデンジャラスです。ただ普通車の箱バンはそれでもましです、軽の箱バンはお断りしました。

 

 今思うと事故を起こさなかったのが不思議なくらいです。念押ししますが正規報酬以外なにもありません、本部から「無理を言いますが・・・」以外。