私も「契約解除」の内容に100%同意ではありません。事故隠蔽や当て逃げなど社会的犯罪でもなく今まで無事故とノークレーム。契約時から相談して申請時間で首都圏NGを指導されていた担当者から「選り好み」が理由で契約解除。数年前の判例をうっすら覚えているのが長距離運転手さんのもので行き先を断ったら解雇された、と言うもの。確かに職業としては賛否両論あるとは思いますが会社の「命令」でもその条件では受けがたいものがあります。10時間の稼働申請で片道300km以上離れた大阪中心部(納車・引取も別店舗)への往復、南海トラフの注意喚起発令直後&盆休み突入の日曜日&初見のところです。

 

 比較的時間に余裕がある時に一度でもこの場所への案件があればよかったのですが1年程前からテリトリー内の乗り継ぎ(1台の回送車を複数のドライバーで自分のテリトリーだけ移動する)となっているようです。(あくまで私見ですが)多分事故や店舗クレームが増え担当地区であれば無くなるだろうと考えた方針だと思います。ちなみにGWは神戸往復を受けました。今まで平日でも2度ほど片道だけでの経験があったからです。

 

 過去の判例から考えて今の時代では「パワハラ」に近い案件です。告訴すれば今なら勝てるかもしれません。しかし一個人事業主が契約会社を訴えるにはかなりの体力(時間と資金)が必要になります。しかも相手に付いているんは経験豊かな弁護士先生だと思われます。

 

 海外では訴訟大国があり身近に弁護士が居るようです。マックのコーヒーで火傷したので大金と共に勝訴した、などと言う判例を聞きますが日本では○○事件みたいな新聞やマスコミ毎日放送する大事件でさえ人権派弁護士が動いたと記憶しています。つまり日本では現在弁護士は余剰状態です。その割には「初回相談2万円」からです。つまり日本では弁護士依頼の敷居が高すぎます。弁護を引き受けるかどうかはその後決めるようですが私の住んでいる所ではまず弁護士事務所はありません。こんな状態でこの件を告訴しても完全に赤字になるのは誰が見ても明らかです。今回の件以外にも移動手当などを相談できる法律に詳しい人が欲しかったのが本音です。

 

 なので今回の「解約解除」は遅かれ早かれ訪れたことでしょう。ただ「選り好み」による契約解除ならば私から契約解除をする必要はなくM社からしたらいいのですが担当のA女史は「○○さんの方から契約解除をすぐ出して下さい」とヒステリー気味に言われました。しかし契約解除の理由を書く欄があって「本業が忙しくなった」などの選択肢はありましたが該当項目が無かったので直接「申請時間以外の稼働と翌日申請していないのに(回送車の)自宅保管と翌日納車を断った為」と記載しましたがどこからの調査もありませんでした。ならこんな項目必要ないだろう。本人が了解しているんだから勝手にM社がやればいいのに。何かトラブルになった時「自分から契約解除を申し出た」と言わんが為にそうしているのは明白ですがそんな茶番には付き合いたくもありません。

 

 このM社、契約時「非暴力団」の契約書が必要でした。正直びっくりしましたし相手にはとても失礼です。以前トラブルがあり営業所に乗り込まれ担当事務所などを閉鎖したとの事ですがこうなってくると果たしてどちらに正当性があったのか、原因は何だったのか知りたくなりました。

 兵庫県知事の「パワハラ」が世間で話題となっていますが、”代わりならいくらでもいる”みたいな体質はどこに行っても変わらないようです。6月に安全講習があった時に雑談の中で現在の回送員登録人数を問われた時、受け持ち地域だけで「ほぼ毎日面接している」と具体的人数には触れず答えていましたから…稼働申請の人数の倍なんてものではないようですし休眠回送員も含めるとかなりの人数です。

 

 それもそのはず、契約解除になって求人広告を探すと出てくるわ出てくるわ。インディードやバイトル、ハローワークや地方求人まで名だたる求人欄にこのM社の求人が出ます。それも「月30万円も可能」なんて魔法の言葉と一緒に…。表記通りに3000円/1件×3件を30日出来れば確かに可能に見えるかも知れませんがここは田舎です。それも閑散期など10日以上待機にもなります。普通免許だけそれもAT限定でそれを夢見るお花畑な考えの人は居ないとは思います。

 

 ここで一例ですが経験上普通車以下(MT軽トラックも有)200Km弱が報酬3000円だと思います。当然下道が基本なので約4~6時間、そして店舗への公共交通機関での移動時間を含めるととても3件は引き受けられません。但し夜中も出来る連続日と車中泊覚悟があって申請すれば1カ月内数日は可能性があります。しかしそんな状態を何日も続けられる事はまず無理と思います。特に最初は引取・納車場所で迷いますし別枠駐車場や店舗独特のルールを飲み込むだけでしんどくなります。

 

 広島市の中心部の高層ビル内の店舗などは螺旋上の上りを上がり屋上から降りてきた途中に納車場所があります。つまり「絶対ここに納車場所がある」とは外見から判断出来ません。逆にホテルの地下や屋上なども多い。つまり田舎では地面がパーキングですが政令指定都市の主要駅近辺ではわかりにくい納車場所が多いのも事実です。間違って有料の入り口に入っても自己責任となりますし保安員から会社にクレームが入りペナルティが課せられます。

 最終的には「選り好みによる契約解除」となりました。本人の許可のない勝手な稼働日程と稼働時間の問題は触れず理由はすり替えられました。まあ大方の予想通りです。

 もう一つ、本部の浅知恵と思わざるを得ないのは高速道路の使用です。一般的に高速道路は時間を短縮するのが目的だと思いますが「往復600kmなら10時間以内で移動できるだろう」と簡単に思っています。他の人はどうか分かりませんが私は高速道路を走ると一般道路の1.5倍ほど疲れます。そしてそれが土地勘のない初見場所では余計に疲れます。

 

 一般道路では目的の曲がり角や建物を過ぎてしまうと多少の時間がかかるのですが何とか元に戻れます。しかし高速道路は一度目的の場所を過ぎてしまうと戻る事が困難です。まして高速道路を乗り直すと時間とお金(実際は引き返す方法がありますが全てに有効ではなさそうです)がかかります。まして下道移動を選択すると30分以上時間がかかります(あくまで一般的な話ですが…)。多分逆走の原因の一つだと私は思っています

 

 今回のように目的地が初見の場合案内板など見逃す事が出来ませんので一段と神経をとがらせます。正直ETCゲートが複数あるとどれを通過するかだけでも迷います。それは通過した後の分岐を間違うと正規のルートに入れなくなるからです。そして全く知らない場所まで(一方通行だったので)行くしか無かった事は若い時の失敗の一つです。

 

 目的地が初見の時と目的地が自分の土地勘のある時では安心感も全く違います。この場合後者ではほぼ疲労感は少ないですが前者ではすごく疲れています。この疲労感を本部はわかっていないと私は思っています。通常育った環境では知らないうちに自分の育った土地勘を覚えようとも思わないまま記憶に残っていきます。それは徒歩や自転車、バイクなどでどの方向に何があるのか体得しています。又地元TVなどで地名を自然と覚えますが地元ではない人は読み方すら知りません。

 この長距離移動ではもう一つ問題点があります。それはトイレ問題です。回送マニュアルには「お客さんのところにあるトイレは絶対に借りない事」とあり念を押されています。土地勘のあるところでは任意の公衆トイレや商業施設などを引取・納車の前に行けますので困りません。しかし土地勘のないところでは直前で思った以上の渋滞やお客さんの順番待ち(後から来てもお客さん優先です)などの先方都合により思った以上の時間が経過しトイレに行きたくなりますが、何分にも車を放っては行けません。

 

 大阪に入る高速道路で確か宝塚のSA/PAを過ぎると大津までSA/PAが無い事を知っている人も多いと思いますが子供が学生時代に京都のICで降りるまでトイレがありません。それも渋滞にはまったら地方の私たちには我慢するしか方法がありません。

 

 そんなことも一度イメージが出来ていたらどれだけ楽か…。

 こういう理由で「首都圏を遠慮したい」と担当営業所には相談してありましたがそれを一言「選り好み」で片づけられます。又10時間稼働は担当営業からのいれ知恵でした。

 

 後日渋滞情報と事故情報を聞きましたが大変だったようです。