本日は、当教室で春分の日と秋分の日の2回だけ行っている百読会についてです。
百読会というのは、その名前の通り、1日で百冊読むことを目標にした訓練です。
朝9時~夜7時の時間帯で行います。
初めの1時間はウオーミングアップ、
最後の1時間は、合計何冊読んだか、1冊平均何分かかったか
などの計算や所感を書く時間です。
昼食時間は1時間あります。
それ以外は、50分間読んでは10分休むという繰り返しになります。
読者さんは、1日で1冊読み切ったことはありますか?
1冊でも大変だと思う方がほとんどだと思いますが、それが百冊となると気が遠くなるような気分ではないでしょうか?
もちろん入会してある程度レベルが上がってからでなければ、参加が認められません。
今回は4人の参加者がいました。
1人目は、BクラスからCクラスに上がろうか、というレベルの男性です。
Bクラスというのは、文字を1分間に15000字の速度で見て行く能力が身につく以前のレベルです。
これは、1ページに500字詰まった文章を2秒で見て行く訓練をしている段階です。
この状態を【速読眼】を育てる、と言っています。
Cクラスというのは、この能力が身につき、文章を理解する訓練をしているレベルです。
この状態を【速読脳】を育てる、と言っています。
1人目の男性は、まだ理解度を上げる訓練を本格的に行っていないので、百読会では2冊だけでしたが、集中力が落ちないように80ページぐらいずつ分割して読みました。
2人目は、Cクラスに入りたての男性です。
当日体調を崩したのですが、午後から参加しました。
理解度を高く保つと脳疲労が激しいので、同じ本を1回目は目を通すだけ、2回目で理解度を高く取るという戦略で14冊読みました。
3人目は、Cクラスに入って数か月の女性です。
普段の訓練で、瞑想状態に入ることや両眼視で焦点を合わせることの大切さを実感しているので、冊数よりも精神状態を重視して読みました。ですから理解度が低い時もあれば高い時もあります。
もう1つユニークなのは、片目中心で読んでいる感覚に陥ったら、逆側の片目だけで読む時間帯を作り、自分の弱点を克服する戦略を立てました。そんな手法で56冊読みました。
4人目は、Cクラスの中でもトップクラスの男性です。
瞑想状態で読むことが完全に身についていて、当教室の目指す速読の完成形に達しています。すべて普通に理解を取りながら142冊読みました。
なんと100冊を目標にしているのに、それを超える記録を出しました。
ひとくちに百読会と言っても、このようにレベルに応じて戦略を立てて参加してもらっています。
それにしても、読者さんは142冊にはびっくりされたのではないでしょうか。
当教室には、そこまで成長させるカリキュラムが用意されています。