本日は、当教室でトップクラスになった受講生に共通する態度について書きます。
授業に参加する人数は、その日によってまちまちですが、トップクラスの受講生は、他の人を気にする様子がなく、自分の精神状態を見つめ、鎮まることに集中しています。
そして、これから始まる数時間をいかに心地よく訓練するかを見通し、椅子やブックスタンド、フォーマットその他の小道具を整えます。
講師が、「次はこの訓練に移るので準備してください」と指示すると、悠然とした態度で
一見ゆっくりなようで、丁度いいタイミングで準備を整えます。
訓練が始まると、目を爛々と輝かせて見始めますが、ゆっくりスタートして徐々にペースを上げます。
トップスピードになっても淡々としていて、焦る様子がありません。
目の動きは、別の生き物のように緻密で小刻みです。
ページをめくる動作は、知らない人が見たら驚くほど速いのに
紙があまり揺れず、1ページ1ページ見やすい瞬間をつくります。
まるで精密機械のようです。
それでいて、蝉が羽ばたくように最低限の音しかしません。
そして肩に力みがありません。
脱力しているのに、内面から湧き出る迫力があります。
講師がアドバイスをすると、飲み込むように理解し、
実行に移します。
こんなトップクラスの受講生も入会したての頃は、
他の受講生より要領を掴むのが遅く、焦って力みがちな劣等生である場合が多いのです。
そういう人を高いレベルまで導く、細かいステップが用意されているのが
当教室の特長です。