本日は、両眼視を整えたらコミュニケーションも良くなった受講生の話です。

 

1年前に入会した30歳の男性は、授業中に

「次はこの練習に入ります」

と指示すると、いつも遅れて準備する状態でした。

 

授業の前半はいつも同じことをしているので、他の受講生は言われた瞬間に体が動きます。

しかし、この受講生は、いつまで経っても初めて指示されたような態度で、ボーッとする瞬間があります。

 

授業が進んだところで

今こんな感じで見えていますよね? と聞くと

必ず

「あっ」と言って

しばらくしてから

「はい」と答えます。

 

今見えにくいところはないですか? と聞くと

なかなか答えなかったり

「速度が遅いと思います」

と答えたりします。

 

精神状態が、いつも心ここにあらず

または、

いつも「速く速く」と焦っている感じです。

 

1番大きな問題は、片方の目が使われていないことだと思ったので、

先日、両眼視を整える器具で徹底的に修正しました。

 

その結果、どの距離でも両目で焦点を合わせられるようになりました。

 

この効果は想像以上でした。

 

ヒトとしての意思疎通がスムーズになったのです。

 

もちろん速読の訓練もスムーズに進むようになりました。

 

こちらの意図を掴んで受け答えするので、

「あっ」と、びっくりするような一言を言わなくなりました。

 

今見えにくいところはないですか?

と聞けば、

「はい、ありません」

とか

「見落としなく、行けてます」

などと答えるようになりました。

 

精神状態も「速く速く」ではなく

どっしりと落ち着いた感じが見受けられるようになりました。

 

実に気持ちよく接することが出来るようになりました。

 

この状態になれば、速読という高いビルを建てることが出来ます。

今までは、液状化している土地にビルを建てているようなものでした。

 

読者の皆さんは、速読はただ速く目を動かせばいいとか、広く見ればいいと思っていたかもしれませんね。

 

本物は、そんな薄っぺらいものではありません。

土台となる両眼視や精神状態が重要なのです。