本日は、以前習っていた速読の癖を直した瞬間の受講生の様子です。
最近入会した40代の男性は、別の速読教室に通い、パソコンソフトを購入して練習したこともあるそうですが、速読が身につかなっかたということで、当教室にいらっしゃいました。
素直な性格なので、順調にスタートできました。
フォーマットを見る目が、速読の経験がない人よりは、小刻みに素早く動くので、一見いいように見受けられました。
しかし、それは講師に褒められるのを期待して、目の運動を気にしながら訓練しているのが分かりました。
そこで
「ご自分の目の運動を気にしながら訓練するのは良くないです」
と指摘しました。
するとびっくりしたように
「あ、確かにそうしていました」
と、素直に認めました。
指摘してからは、自分の目ではなくフォーマットに集中して見るようになりました。
次の週になると真逆で、目がほとんど動かなくなりました。
今度は、広い視野が使えるところを講師に見せようとしているのが分かりました。
そこで
「ご自分の目をなるべく動かさないように、と心掛けて見るのは良くないです」
と指摘しました。
するとびっくりしたように
「はい、確かにそうしていました」
と、素直に認めました。
これは、認めたものの目の運動をなるべく小さくしたほうがいいのだろうと考えながら訓練しているので、それも指摘して修正していきました。
速読というと広い視野を使って見るものだから、初めから中央に視線を向けてあまり目を動かさないようにして見る練習をした方がいいと考えている方が多いのですが、まさにこの受講生もその考えにどっぷり浸かっていました。
そんなことを考えていたら、いつまでたっても不鮮明に見ることになりますよ、と説明して、中心視野で見るよう修正しました。
そこからスタートして、鮮明なまま視野が広がるように何百ステップものフォーマットを考案しているのです。
それを実際に進めて行くと、独特な速読中の目の動きになって来ました。
これなら間違いないと判断したので
「今、鮮明なまま視野が広がった感じがするでしょ?」
と聞いてみました。
「はい!」
と元気のいい返事。
続けて
「視野が広いのに、一遍に見えるのではなくて、順序がついているでしょ?」
と聞くと
「はい!」
と、更に目を輝かせました。
「こうやって、自然に視野が広がるように訓練ができているので自分の目の動きは気にしなくていいんです」
と、説明を続けました。
読者さんの中にも、速読の訓練をする際に、目の運動を素早くしようと意識したり、逆に目の動きをなるべく止めて見ようと心がけている方がいるかもしれませんね。
このスパイラルに陥ってしまうと、いつまでも身に付きません。
無駄な時間を費やすことになります。
是非、無料体験に来て正しい訓練のきっかけを掴んでいただきたいものです。