今日は、トップクラスの授業風景についてです。
当教室は、1人1人に合った指導をしていますが、クラス自体はレベル分けをしていません。
ですから、初心者もいれば、1分間に5万字で読むような高いレベルの受講生が混じっていることもあります。
しかし、稀にトップレベルの受講生だけが集まることがあります。
先日は10万字/分レベルが2人、7万字/分レベルが1人、3万字/分レベルが1人、計4人という授業がありました。
担当講師は佐々木理事長です。
隣の教室では、入会して2日目の受講生を私が担当していました。
トップレベルが集まる授業は貴重なので、目指す雰囲気を分かってもらおうと、入会したばかりのこの受講生に5分ぐらい見学してもらいました。
最後の測定だったのですが、全員一斉に計るのを後ろで見ました。
佐々木理事長が「よーい始め!」
と言うと、
アッと言う間に全員がめくり始めます。
しかもどんどん加速して行きます。
それでいて、静かで全員姿勢も呼吸も整っています。
まるで瞑想しているような雰囲気の中で、紙を素早くめくる最小限の音だけが小気味よくしています。
私は、見学している受講生に、小声で
「今こういう見方をしているんですよ」と説明しました。
測定と言っても、活字を「滑らかに見るだけ」の場合と
「理解する」場合があるので、その違いを知ってもらいました。
あまりに速いと1ページを一遍に見ていると思われてしまうので、そうではなく1行1行順番に見ていることも説明しました。
既に、少し授業を受けているので、
「今習っている見方を発達させると、いづれあんな感じになります。途中で数行まとめて見る練習に変わるわけではありません」
と説明しました。
びっくりした様子で
「今習っている見方があんな風になるんですね」
と、目を輝かせていました。
ところで、4人のトップレベルが測定している様子を見て、私は思うところがありました。
4人の中でも当教室随一の受講生が混じっていたのですが、
「よーい始め!」
の合図のあと、1枚目をめくるのは誰が1番速いかと言うと
10万字/分レベルのもう一人でした。
2番目に速いのは
7万字/分レベルでした。
そして3番目に速いのが
随一の受講生でした。
4番目が
3万字/分レベルでした。
つまり随一の受講生は、スタートして2ページを見るところまでは、あまり速くないのです。
じっくり丁寧にという感じです。
そして1枚めくる度にぐんぐん速度が上がって行きます。
途中から誰も追いつけない速さになります。
それでいて紙が揺れずに、とても見やすいのです。
私も後ろから見ていて、本当に実力をつけたなあと感心しました。
読者さんにも、当教室の雰囲気が伝わったら幸いです。