本日は、【速読眼】を作る際に除いておきたい「考え方」について書きます。

 

【速読眼】とは、当教室で作った言葉ですが、1分間に15,000字以上の速さで文字を次々と見て行ける目のことを指します。

 

この速さは、1ページを2秒で見て行く速さです。

知らない人が外から見たら、1ページ全体を一遍に目に入れたか、一部だけしか見ていないように思う速さです。

 

でも、文章を理解するには、文字を順番にすべて読み取っていかなければなりません。

一遍に目に入れたり、一部だけを見ただけでは文章を理解できるようになりません。

 

ですから、後で文章を理解するために、目を作るということは大変なことなのです。

 

瞬間に連続的に見て行く能力を徐々に伸ばして行くために、円記号を描いたフォーマットが何百段階も用意してあります。

 

それをどういう心がけで見て行くかが秘伝なのですが、指示していないことを頭の中で考えていると、伸びなくなることがあります。

自分で良かれと思っていた工夫が「足かせ」になることがあるのです。

 

訓練の初期は、文章の代わりに点線が並んでいて、点線の上下に円記号が描かれているフォーマットがあります。

 

少し訓練が進むと行数が増えて行くのですが、10行ぐらいになると見落としがあるかもしれないと不安になる方がいます。

 

そこで心の中で行数を「いち、にい、さん、しい・・・・」と、数え始める方がいます。

 

それが目に表れると、講師も気づいて

「心の中で行数を数えないように」

と、アドバイスを出しますが、気づかない場合はそのままになってしまいます。

 

心の中で数えていると、音声化の速さよりは速くなりません。

講師が「こう見てください」と、次々アドバイスするのですが、一方で頭の中ではブレーキをかけ続けているわけですから速くなりようがありません。

 

こんな問題が時々あります。

 

当教室では、初めに

「見ることだけに集中しましょう」と言っているのですが、

このように1例を挙げると、意味が深く理解できると思います。

 

このブログの読者さんが、当教室で訓練される際には

最短で伸びて行ってもらいたいので書かせていただきました。