今日は、教室で速読の訓練中に大切な「集中力の持続」について書きます。

 

当教室は、その日によって受講生の人数はマチマチですが、講師が1人の受講生にアドバイスするときは、他の受講生の迷惑にならないように小声で話します。

 

それに対して、受講生が無反応なのは困りますが、大声で返事をされるのも困ります。

 

その場にふさわしい声の大きさというものがあるものです。

 

皆が静かに集中しているときに、大きな声で返事をする人がいると、一瞬そちらに注意が向くので集中力が削がれます。

同時に、返事をした本人も鎮まりから、軽い興奮状態に上がります。

 

我々は子供の頃から元気のいい返事はよいことだと教わってきていますし、返事自体は一瞬のことなので、「もっと小声で返事をしてもらえませんか」と注意をしていいものか、タイミングも取りにくい微妙な問題です。

 

ところが、大きな声で返事をしていた人も、集中力が高まってきて、訓練が乗ってくるとその状態を崩したくないので、返事が小声になり、飲み込むような頷き方になるものです。

 

このブログを読んでいる速読の受講生の皆さんは、初めから集中したときの返事をされた方が、早い段階でそうなれるので、心がけた方がいいです。

 

一般の読者さんは、話し相手がアドバイスをしてくれたときは、飲み込むように頷いて、声の大きさはその場に合わせるようにされるといいです。

とても心が通いあった関係になれますし、アドバイス自体もご本人の身になるというものです。