永遠の0は生命について考えさせられる作品です。 | 新時代のリアル

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今日、恵庭・東宝シネマ8で永遠の0を見ました。
主人公の宮部久蔵(岡田准一)は、海軍航空隊の零戦乗りで、何よりも生命を重んじる男でした。
戦時中はお国のために死ぬことが美徳とされていたこともあり、周囲から反感を抱かれ、「臆病者」と蔑視されていました。
宮部は自分のポリシーに忠実で、たとえ上官が相手でも間違っていると思えば「No!」を突きつける正義感の強い男です。
部下の井崎(濱田岳)が「潔く自爆させてください!」と志願した時に、「どんなに苦しいことがあっても生き延びる努力をしろ!」と強く諭したシーンは印象に残りました。
死んでしまったら親、兄弟など愛する人達を悲しませてしまうことになる。それがどんなに辛いことかを伝えたかったんだと思います。
宮部は愛する妻・松乃(井上真央)に「必ず生きて帰る。」と約束しましたが、死にゆく学徒達を目の当たりにして心が揺らぎ、最期は特攻の道を選び26歳の若さで帰らぬ人となりました。
特攻に向かう時の宮部はまるで抜け殻のようで、見ていて悲しくなりました。

話は変わりますが、昭和59年生まれの私は、戦争中の出来事はリアルタイムでは全く知りません。
祖父母の昔話やTVの特番などで聞いたことがある程度です。
母方の祖父(大正15年生まれ)は、10代の頃戦争の真っ只中で特攻隊に行くことを志願しました。
しかし、視力検査の結果、引っかかってしまい実際に戦場に行くことはありませんでした。
もし検査の結果OKが出て、戦場に行ってしまったら間違いなく私はこの世に生まれていなかったでしょう。
そう考えると、今こうして生きていられること自体が奇跡で、運命が一歩違っていたらと思うと恐ろしいです。

この映画は、戦争の悲惨さ、生命の重さ、家族への想いなどがつまったヒューマンドラマです。
興味がある方は、ぜひ劇場でご覧ください。