今回は、緊張した指の筋肉を伸ばしやすくするために、当院で行っているアプローチをご紹介します
指がグーしてしまい、握り込みやすい方には必見です。
それでは、早速ご紹介していきます
二の腕の後ろ側にある肘を伸ばす筋肉(上腕三頭筋)を、揉みほぐしましょう
あれ…
指や手首を揉みほぐすのではないの?と思われたかも知れませんが…
もちろん、指や手首にアプローチするのは、とても良いアプローチだと思います
ただ、それだけでは指が伸びにくい場合があり、二の腕の後ろ側に追加アプローチをしてみると、指が伸ばしやすくなることがあります
また、肘を曲げる筋肉が緊張して、肘が伸ばしにくい症状に対しても、二の腕の後ろ側を揉みほぐすと、伸ばしやすくなることがあります。
ですので、指と肘ダブルで良い効果が得られることがあります
それでは、具体的にどのように揉みほぐしをするのかについてですが、少し工夫が必要です。
イメージとしては、筋肉をほぐすというより、筋肉の土台となっている骨のところまで指を到達させて揉みほぐすのが良いです
ただし、力いっぱい揉みほぐすのかというと、そうではありません。
以下にアプローチの際の注意点を挙げます。
◉上腕三頭筋ではなく、二の腕の後ろ側の骨のイメージを強く持つこと
◉筋肉と筋肉の隙間など、指が入りやすいところを探っていき、骨に到達するぐらいまで指を深く入れていくこと
まずは、マヒしていない側(非マヒ側)の手で、上記の注意点を押さえつつ、マヒ側の二の腕の後ろ側の揉みほぐしを行ってみてください。
慣れてきましたら、下のイラストのような橈骨神経の走行をイメージして、アプローチしてみると、より効果が上がるかと思います。
アプローチの効果としては、痙縮によって曲がっていた指が伸びやすくなるという効果だけでなく、肘が曲がって緊張していたのが、伸びやすくなったりとダブルの効果があったりします。
それでも、指がなかなか伸びないという方に関しては、さらに追加アプローチが必要となります。
まずは、今回のアプローチだけでも、効果が出るかと思いますので、ぜひ試してみてください
そして、最後に
指が伸びやすくなった状態となってからの話ですが…
指が伸びやすくなったからといって、そこで終わらせないでください。
指を自力で伸ばす運動を行う
親指と人差し指の対立運動を行う
など…
緊張が強くならない範囲内での運動を行って見てください。
筋肉の緊張がやわらいだ状態で運動を行うことで、脳がより良い指の使い方を学習してくれるかと思います。
というわけで、今回は以上になります。
適応となる方の参考になれば、幸いです。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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マヒ回復リハビリ教室きゃっちぼーる
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