マヒ側の肩関節外旋運動について | マヒ回復リハビリ教室きゃっちぼーる

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前回のブログの下肢でのオススメの運動、マヒ側の股関節内旋運動に引き続き…

今回は、上肢でのオススメの運動、マヒ側の肩関節外旋運動をご紹介しますニコニコ


股関節のところでは、あまり書けていなかったので、なぜオススメなのかというところと注意点を少し書いておきます。


オススメ理由は、日常生活動作の使いやすさに直結する運動だからですおねがい


前回の股関節のところで言いますと、歩行の際の安定性や効率化が図られ、膝折れ予防に繋がるなどのメリットがある運動になります。


ただし、かなり難易度が高い運動ですので、行う際は、運動範囲が小さくて動かしやすい範囲でのみ行ってください。


何より、動かし方が正確であることが重要で、大きく力強く動かせなくても結構です。


筋力をつけていくというよりは、脳に正確な運動を刷り込んで学習させていくというイメージで、行ってください。


それでは今回の本題です…

マヒ側の肩関節外旋運動というのは、どのような運動かと言いますと…


腕全体を伸ばした状態であれば、下の写真のように、腕全体を外向きに捻る運動になります下矢印


指が曲がったり、肘が曲がったりする緊張が起こらない範囲で腕全体を外向きに捻ります。


この運動の際の注意点としては、
 手の関節、肘の関節だけでなく、肩の関節から、腕全体を満遍なく外向きに捻ること
◎腕全体が浮き上がってしまったり等、あまり力を入れすぎないこと

などです。


また、肘を90度に曲げて行う場合は、下の写真のように、肩を軸にして、上腕の部分を外向きに捻る運動になります下矢印


この場合も、指が曲がってしまわないようにすることが大切です。また、上腕の部分が内向きに戻っていきすぎないように注意して、外向きに捻っていきます。


では、マヒ側の肩関節外旋運動が、具体的に、日常生活動作のどのような動作に繋がるのかというところですが…


食事動作でのスプーンを口元に持っていく動作などに直結します。


机上に肘をついてスプーンの動作を行うと、マヒ側の肩関節外旋運動の重要性がよく分かるかと思います。


それなら、いきなりスプーンの動作練習をすれば良いのでは、と思うところですが…


脳にマヒ側の肩関節外旋運動での身体の使い方を擦り込んだ上で、スプーンの動作練習を行った方が、遠回りのようで、動作効率が良いかと思います。


肩関節の外旋運動とスプーンの動作のような実際の動作練習をセットで行うことがオススメです真顔



今回の運動も、本当に難しい運動だと思いますので、出来る範囲内で、行ってもらえたらと思います。

以上になります。

適応となる方の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

丸レッド写真で使っているスプーンは以下の商品です下差し

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