以前は毎日のように来店し、かご2つ分ほど購入していた年配のご婦人がいました。
口うるさい感じ だけど、お得意様だから、来店されると店長がかごを持ってサポートされていました。
店長は聞き上手なので、ご家庭の事情も少しずつ聞いていました。
ご主人はご存命ではあるようですが見たことはありません。高額の年金は入っているみたいで、いつもタクシーで何店舗か回って買い物をしてらっしゃるようでした。
お嬢さんは引きこもりで自宅にいるようでした。
最初は買い物メモを書いてきて買っていましたが、ある時からちょっと娘に電話して何がいいか聞いてくれんねとおっしゃるようになりました。店長がいる時は店長が対応していましたが、いない時は私たちが対応します。
お嬢さんに何がいいですか?と聞きますが応えが返って来ないことも …
蚊の鳴くような声で応えられるのを拾いながら商品を選んでいました。
そのうち、そのご婦人の被害妄想が始まり、おっしゃることに笑顔で返事したスタッフが自分のことをあざ笑って傷ついたとクレームの電話を翌日にかけてくることも…
それはタクシー会社でも同じらしく、あれこれトラブった挙げ句、もうあのタクシー会社は使わないとかになったこともありました。
そうこうしているうちに、来店数が減り、購入量も減りました。
店長が聞いた話ではお嬢さんが入院されたとのこと。
以後どんどん来店数が減り、滅多に見かけなくなっていきました。
それが、去年の秋頃に来店され、奥さん(店長)おる?と。ちょうど外出中で、オーナーが対応。オーナーが 店長と連絡を取る間、きついのかレジ前にしゃがみ込んでいました。
他のお客さんも何事?と不安げ。
レジのお客さんが途切れた時に事務所の椅子を運んで店の端に座ってもらいました。
しばらくして、店長が戻りご婦人を事務所に入れて話していました。
詳しい話は聞いていませんが、どうも前にも来たらしく、お金を貸してと言われたらしい。
その時絶対貸しちゃいけなかったと思うのだけど、店長は以前たくさん買い物してもらった感謝の気持ちで、一万円をあげました。
店長曰く、お嬢さんが亡くなったって聞いたからお悔やみのつもりで…と。
で、ご婦人は2回目も店長を頼って来たらしい。五千円だけでも…と。
さすがに店長は断り、年金だけで生活出来る生活をしなきゃだめよ!いつまでもタクシーで買い物に回る生活はできないんだから!と諭したみたい。
だけど、きっと無理だと思う。 かなり認知症が入ってきてらっしゃると思うから。行政のサポートが必要だと思うけど、 店に来る体力もあるし、自分のことが出来る人には介護認定もおりない。
あ~、ここにも高齢化社会の闇が…
認知症になると、計画的な行動はできないから、お金のやりくりも難しい。
パパのお母さんの認知症を一通り経験したので、なんとなくわかる。個人差はありますけどね。
認知症の特効薬ができない限りこの闇は広がる。
少子化対策と高齢化社会対策は同時に考えていかないといけないと思う。