ボクは発達障害当事者です。
強い自閉症スペクトラム（ASD）と診断されていて、独自の世界観を持っていてこだわりが強く、空気が読めず、人とのコミュケーションに難があるといった特性がある。
ボクたちの生きる社会には適応しにくい性質があるので「障害」と名前がつけられているのだと思う。
でも、今のボクは外見的には障害があると絶対に分からない。
（プロなら分かってしまうかもしれないけど）
なぜなら、強いASD特性を完全に隠して生きているから。
周りから見ると、
ボクはメッチャ普通の人。
誰にでも優しいし、社会や組織のルールは守る常識人。
コミュケーション能力も高く、よく喋るし営業職ができる程度の話術レベルはある。目に見えるこだわりもない。
要領も良くて複数のことをテキパキこなす……
発達障害をイメージさせるような要素は一切無い。
ボクも自分のことを普通の人より普通だと評価している。
無意識レベルでボクは普通を演じるために全力を尽くして要るんです。
なぜそんなことをするかというと、そうしなければボクはこの社会で生きていくことができないからです。そのくらいボクのASD特性は強い。
良くも悪くもボクが何かで目立ってしまったら敵が現れてボクに干渉してくる。それが単純に怖い。
だからボクは「普通」でなければならない。
吉良吉影のように、平凡であることを装い、不快なストレスを避けることで平和な生活を送りたいんです(^o^)
でも不思議だと思いませんか？
変なこだわりや世界観は隠せばいい。それで周りには気づかれない。
でも、持ってない能力を実行することは不可能ですよね？
剣を振ることしかできない戦士が、急に黒魔法を放つようなもの。
ASDの特性で、空気が読めない、相手の意図を察することができない、感情を推し量ることができない、など自然なコミュケーションに必要不可欠な能力が抜け落ちている。
当然ボクもASDです。空気読めないし、人の想いに気づくことができない。だから本来ならまともに人と会話することなんかできないんですよね。
にも関わらず、ボクが普通にコミュケーションを取れているように見えているんです。
これにはASD独自のテクニックが使われている。
ボクたちは、自分の著しく低いステータスを別の能力でカバーしながら生きています。
例えば、
本来ならボクのコミュケーション能力はレベル５くらいだ(ﾟ∀ﾟ)たぶん4才児相当だ。
だから人と会話する事が困難。
でも、レベル85の別の能力で補うことで、なんとか人と普通に会話することができるようになる。
ボクが空気を読む代わりに使っている能力は、「記憶力」です。
ボクは空気が読めないので、KYな発言や行動で人を怒らせたり困らせたりしてしまう。
そうならないように、過去の記憶を遡って人に不快感を与えないようなセリフや行動を検索しながら人とコミュケーションをとっています。
ボクの頭の中には、大容量のハードディスクが入っています。（比喩表現）
そこには、
自分が過去に失敗した言動、
今まで出会った人たちの話し方や言葉使い、
声のトーンや声量が人に与える反応、
ドラマやバラエティ番組などの演者さんのセリフ、
など、ありとあらゆるコミュケーションに関する情報が詰まっています。
人から何かを質問されたら、それに対する最良解答を頭の中のハードディスク内で検索して解答する。
それは状況、時間、女性、上司など様々なバリエーションによって最良の解答は違ってくるので、それらをすべてインプットしておかなければならない。
だって、起こり得るすべての解答方法を想定しておかなければ、相手の質問に即座に解答する事ができないからです。
でもよく考えてくださいね(^_^;)
この社会で生活しているだけで、
急に人から道を尋ねられるかもしれないし、何か渡されたり、質問されたり、語ってきたり、手を振られたり、笑顔で近寄ってきたり、どんな事件が発生するか分からない。
だからそれらに対応するための情報をすべてストックしておかなければならない。
膨大な情報量なんです。
プログラミング経験者なら理解できるかもしれませんが、スマホの「広告をスキップする」ボタンをタップして画面が切り替わる、たったそれだけの作業の裏で、コンピューター内では何十ものプログラムが実行されている。そんな事はユーザーは気づかないですよね(^_^;)
人と会話しているときの、ボクの頭の中はそんな感じ。
見えない水面下で思考回路をフル回転させて、正しいコミュケーションをとっているですよね＼(^o^)／
逆に、ボクが全く想定していない質問とかが来るとボクは一瞬でパニック状態ニなります。
雨の日に「今日は天気が良いですね〜」とかって声かけられたらボクはフリーズします。
過去に、その状況でその質問をされたことがないからだ。
まぁ、今それを書いたことで想定内の情報として処理できるようになったんですけどね(^^)
これからは先はちゃんと、
「なんでやねん(^^)！メッチャ雨降ってるやんっ！」
「貴様の目は節穴なのか？」
「あなたの頭は悪いですけどねぇ〜(^^)」
というような正しい解答が即座にできますからね。
ということで、
ASDのコミュケーション術を紹介してみました。
普通に見えても、ものすごいエネルギーを消費してしまうのがASDの定めなんですよね(^_^;)
好きな人と会話するのは楽しい🎵でも異常に疲れる🐤
＼(^o^)／
是非とも閲覧お願いします＼(^o^)／
Kaerimichi~自閉症スペクトラム（ASD）
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