【開催報告】北海道ネウボラ研究会第1回研究会① | 北海道ネウボラブログ

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「ネウボラ」はフィンランド語で「アドバイスの場」を意味する子育て支援施設です。

3月30日(水)札幌市拓北・あいの里地区センターにて、第1回研究会を開催いたしました。


以下、開催の内容をご報告申し上げます。


参加者は20名、8大学から9名の研究者と、その他、医療・福祉・教育・子育てに関わる皆さまにお集まりいただきました。


代表挨拶、子育ての現状と課題についての講演、ネウボラについての図書の読書会、意見交換会、懇親会を企画させていただきました。


【代表挨拶】



冒頭、代表五嶋より、挨拶させていただきました。


挨拶中に、研究会の経緯についてご説明させていただきました。(以下、概要)


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研究会の経緯について、


代表五嶋が、北海道教育大学の非常勤事務職員として勤務していた期間中、北海道教育大学岩見沢校の宇田川耕一教授による経営学の一般公開講座の受講をした際、ネウボラについての発言をしたことが活動のきっかけ。


宇田川教授と受講生の応援を受けて、活動をスタートしたのがそもそものはじまり。


同じく、北海道教育大学大学院学校臨床心理専攻長でフィンランドの教育研究がご専門の庄井良信教授とのご縁があり、研究会顧問としてご助言いただけることとなったため、継続した研究会活動を行うことを目指して、現在に至る。


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【前野紀惠子先生によるご講演:子育ての現状と課題】


札幌大学非常勤講師、元札幌市教育委員会特別支援教育巡回相談員(学校心理士、教育臨床カウンセラー、自閉症スペクトラム支援士)の前野紀惠子先生から、子育ての現状と課題についてのご講演いただきました。


前野先生は、幼稚園、小学校、中学校、高校いずれも勤務経験があり、


ご自身も3人のお子様を育てられた経験をお持ちで、教員時代には、在籍の学校で前例がない中、未来の女性教員のために育児休暇を取得し、時代を切り開かれた実績があります。


そんな前野先生の「切れ目ない」経験の視点から、このたびご講演いただくことができました。

幼児教育・発達の問題、小1の壁、中一ギャップ、いずれの話にも及ばれました。



現状の問題点として、虐待、貧困、子育て支援のニーズと支援内容の不一致があるということ、

発達障害とは認定されないケースを早く認識して支援することが重要と述べられました。


また、保育時間が長くなっている現状、幼児教育の支援者(保育士等)の専門性を上げることや、

相談に来られないお母さん、大丈夫だと思っているお母さんの中にも支援が必要な人がいる

といったご指摘もいただきました。




前野先生、素晴らしいご講演をありがとうございました。


次回ブログでは、読書会についてご報告いたします。