太極拳の動きを見ると、リラックスして気持ちよさそうにゆっくりと、それでいて背筋が通った感じがするのではないかと思います。
日常動作もそのように出来たらいいですよね。実際そのように動くと、疲れにくいです。
実は太極拳の練習の中でとても大切になるのは「普段から必要条件を満たすよう生活すること」です。
一日に集中して練習できる時間が1~2時間くらいあったとしても、残りの22~23時間が変わらなければ心身に目に見える影響は期待しにくいでしょう。
逆にいうと、普段の生活の中で必要条件を満たすように気をつければ、形を覚えなくても「太極拳的」な効果が現れるはずです。
この効果については、太極拳が太極拳という名で呼ばれるようになり、現在のような認識ができるまでの過程と関係します。
ここでは大まかなご紹介ですが、清の時代~第二次世界大戦後くらいの間に現在のような形になったようです。
この間は多くの戦争、動乱、紛争などを経験した時代ですし、労働条件や生活環境なども安定しているとはいえませんでした。
その中での切実な問題は、精神の安定と身体の健康であったのではないでしょうか?
太極拳がこの大変な時代に人類に根づいてきたのも、この重要事項、精神の安定と身体の健康に役立つからです。
では最も基本的な「立ち方」を実践してみましょう。
この立ち方で最も難しいのが、力をできる限り抜く、ということだと思いますが、ここではイメージを使ってこの力を抜くという感覚を出しやすくしていきます。
まず足を肩幅に開いて膝をゆるめます(約120°)。
腰も反らせないようゆるめます。
その次に、以下のようなイメージをしてみてください。
イメージ①
目線を目の高さにだいたい固定し、焦点を合わせないようにします。
目で見ている、というのは人の錯覚で、実は目というレンズを通して光を脳の後頭部で処理しています。
そこで、目で見る、のではなく、前方にある物や空間を脳の奥で感じている、とイメージしてみてください。
イメージ②
骨盤の底(会陰、肛門の少し前)から糸が垂れていて、その先にゴルフボールくらいの鉄の玉がぶら下がっているとイメージしてみてください。
イメージ③
全身の全ての部分、全ての細胞は、全て同じように地球の重力がかかっています。これを部分部分でイメージすると良いでしょう。
例えば後頭部の髪の毛、爪、脇の下、お尻の皮膚、膝のお皿、肩甲骨、など、特に普段意識しない身体後面の部分を意識すると重心が取りやすいようです。
これら3つのイメージを組み合わせて力を抜く練習をすると、自然と身体のセンターができあがり、瞑想効果がありますので精神が静まってきます。
そしてこれが太極拳の要諦の最初に出てくる、虚領頂勁、気沉丹田、にあたります。(つづく)
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