仏師は木を手にした時、すでに仏が見えていて、余分な部分を取り除く作業をする、ということをききます。
施術もそれとそっくりです。
施術室に入られるクライアントさんに会った瞬間、こことここの癒着をとりたい、こういう誘導で、この動きが出したい、ということが感覚的にわかります。
それは、施術後の、ニュートラルな状態をすでに見ているからです。
余分な力を取り除く、余分な動きを取り除く、余分な何かを取り除く。
身体を圧したり、関節を動かしたり、ふだん使っていない筋肉を収縮させたりすると、独特のひびきや爽快感、痛みなど、やはりふだんと違う感覚がクライアントさんの中におこり、自身の身体に集中し、向き合います。
身体の中に新たな感覚をつくりだし、あるいは取り戻し、新たに身体をつくりだす。
イメージと感覚があり、かたちになる。
いつもクライアントさんの中に自然=神を見ています。
なんと幸せな仕事だろう、と思います。
NEUTRAL BASE in Bangalore 山下洋平
