人のからだは、「膜」だらけなんです。
一つ一つの筋繊維が膜におおわれ、そのまとまりが膜におおわれ、そのまとまりをさらにまとめたものが、筋肉。
骨や、内臓、組織の間など、膜がない所はない。
そのすべてを、皮膚という膜でおおっているのが人のからだです。
この膜、からだの違和感や、かたさ、何となくイメージ通りに動きにくい、ということに関わっています。
たとえば、筋肉が柔らかく、関節の動く範囲もほぼ正常。
それなのになぜか柔軟性がいまひとつあがらない、思ったような動きができない、という方がいるとします。
それは、「膜」と「膜」がスムースにすべらない、癒着した状態かもしれません。
日本のみなさん、暑いところすみませんが、肌にピッタリくっつくような下着と、タイツを重ねて着て、その上から、さらに全身タイツを着ているところを想像してみてください。
バンガロールは夏が終わって快適です。すみません。
さて、そのタイツや下着、中でねじれたり、部分的にのり付けされたりしたら、かなりの不快感があると思いませんか?
この不快な状態、じつはほとんどの方がもっています。
常にその状態のため気づかないか、他のこと、関節の痛みなど、として感じているか、それぞれですが、カンペキな方はいないでしょう。
そのような状態で日常動作をこなしていけば、くっついたりねじれた状態から筋肉や関節を使うことになります。
癖があるから膜がくっついてくる、あるいは膜がくっついた状態から動く事が習慣化してくせになる。
いずれにしても、癖・癒着・コリや痛み、は切っても切れない関係です。
さあそれを改善するにはどうするのか?
ヨガのアーサナ(ポーズ)は有効です。
関節の方向、アライメントについて説明してくれる先生ならさらにいいです。(膜の癒着を意識した場合、ということです。)
武道や武術も有効です。
重力に対して、人体の合理的な動きを探求しますので、癖がとれます。
癖がとれる=膜の癒着が減る、です。
ロルフィング、という技術も有効です。
アイダ・ロルフさんの考えた、膜にアプローチする方法です。
指圧やマッサージも、じつは非常に有効です。
筋骨格系だけでなく、「膜」や内臓に対しても有効なアプローチができるのです。
このところ整体や骨盤調整などの言葉におされぎみで、地味なイメージの指圧マッサージですが、20年間続け、その有効性を改めて感じているこのごろです。
指圧とマッサージのお話しは次回に。
最近、なんか「膜」ずれてるかも、と思った方、動きはじめてみませんか?
NEUTRAL BASE in Bangalore 山下洋平
