トレーニングや、治療に関心のある方…おこなう側・受ける側両方…にとって大切かつおもしろい部分に
機能解剖があります。
「機能解剖」というと、ちょっと難しそうなイメージです。
もちろんこれを理解して、治療やトレーニングに役立てるまでには、大変なんです。
ところがいったんわかりはじめると、おもしろくてやめられない。
ここでは、「解剖学」と比較して、「機能解剖」についてのお話しをしてみます。
人の動きや、筋肉の話しになると、とたんに難しい感がでるので、車にたとえてみますね。
解剖学は、車でいうと、ここにシャーシがあって、シャフトがとおっていて、ホイルがあって、タイヤがある。
エンジンはこの部分で、ビスが何本、ピストンが何個・・・。
というように分解してパーツに分け、パーツがどう繋がって、そのものができているのかを把握します。
機能解剖は、その繋がりを把握したうえで、ガソリンが力に変わって、タイヤにつたわる。
その機能をみていきます。
このエンジンの力なら、この強度のパーツが必要、といったことを判断することができます。
軽自動車のエンジンだけをF1用に変えることができないことはわかりますよね。
これが人体となると、急にわかりにくいのです。
夏に向けてよく出てくるのが、割れた腹筋・もりあがった大胸筋・力の象徴のような二頭筋(力こぶ)の写
真と、トレーニングジムの広告。
見た目やイメージで筋肉をつけてしまうのは故障や病気の原因となることが多々あります。
筋肉量や筋力をアップしたい時に大事なことは、
①目的はもちろん、現状把握⇒筋バランス・関節アライメント・内臓の状況、や手術・既往歴、生活習慣を知ること。
②理学的にみて、目標に対しどのあたりにいるのかを把握。
③必要なトレーニングを最小限におこなってニュートラルな状態に近づける。
さらにクライアントさんの希望にあわせて必要なことを追加していきます。
筋肉量が多いほど、筋バランスや関節アライメントをコントロールすることは難しくなるのです。
F1カーと、オートマのファミリーカーを比べればシビアさがわかります。
車なら、これだけの力を推進力に変えるにはこれだけの設備が必要、というのは計算と整備士の腕しだい。
人体では、ここにこれだけの筋肉をつけるにはこれだけの関節強度⇒アライメント・インナーマッスルの稼働力・拮抗筋の力、それに心肺機能・栄養はこれくらい、目標や内容によってはメンタルのコンディションをみる必要もでてきます。
整備士は相当な車好きで、自分の車や人の車をいじりたおして自分の経験を活かせる人が腕がいい、と
思います。
同じくトレーナーは、相当な人間好きで、自分や人の身体を動かしまくっている人が向いている…かもしれません。
「機能解剖」とは実はあいまいな言葉で、医療系の学校で教えてくれることではありません。
パーソナルトレーナーの看板をあげているみなさま、すごいです。
かなりの人体構造好きですよね。
僕も相当な人間好きのようです。
NEUTRAL BASE in Bangalore 山下洋平
