6月からパーソナルトレーニングをはじめています。
ご希望、内容はクライアントさんによって異なりますが、すべての方に通じる一貫した考えをもってトレーニングします。
「筋肉は陰陽」 でも書きましたが、このトレーニングの発想は、自分のからだをなおしてきたことと、たくさんの患者さん、特に脳梗塞後の片麻痺の方を数多く診てきたことで組み立てられたものです。
ですから、僕のパーソナルトレーニングは、筋トレからではなく、リハビリ生まれです。
脳梗塞の患者さんというと、手足が不自由、というイメージがあるかと思います。
確かに不自由です。
しかし、手足が「悪い」病気ではないんです。
脳の一部に血液が行かなくなり、その部分が壊死するため、後遺症として運動や感覚に異常がでます。
その運動異常にはパターンがあり、特にひじ・ひざをスムースに伸ばすことが難しくなります。
例えばひじを伸ばして何かをとろうとしても、思うようにひじが伸びず、ひじを伸ばす筋肉の代わりにその他の関係のない筋肉や動きを使って、何とかしようとします。
ひじを伸ばす筋肉が使えず、何とかしようと力むと、ひじを曲げる筋肉が動いてしまいます。
伸ばそうとして曲がる、曲げようとしても曲がる。
つまり、いつも曲がっている、ということになります。
関節を固定すると約4週間~5週間で拘縮します。
拘縮とは関節周囲の軟部組織や筋肉がくっついてしまい、動かなくなってしまうことです。
この拘縮が麻痺側のいたるところで起こってきます。
不快感・痛み・違和感を絶えず訴えられます。
関節自体、筋肉自体は悪くないのです。
脳の損傷部分から命令が伝わらないために現場が滞っているだけです。
実はこれと似たことを、僕たちもふだんしています。
リラックスしたいのにできない。
からだの違和感が続いている。
このコリや不快感はどこから来るのか?
答えは明確です。
使っていないところがあるからです。
脳血管障害ではなくても、長期にわたって使っていない筋肉があると、脳が使うことを忘れてしまいます。
その状態で鍛えようとすると、いつも使っている筋肉が勝手に動いてしまい、筋バランスの異常が関節の異常となり、コリや不調の原因となります。
まずは使っていないところを活性化し、使いすぎているところとのバランスをとり関節の動きを整えると、鍛える準備ができる、というわけです。
これらの判断、筋バランス調整などを「手」による誘導と軽い抵抗運動でおこない、さらにそれぞれの方に必要なトレーニングの誘導とアドバイスをします。
最後に鍼灸により動きの定着をうながし、エネルギーの流れを整えます。
パーソナルトレーニングは「筋肉をつける運動」ではなく、クライアントさんの筋肉・関節・感覚を使って、脳の上書き保存をする作業をしている、という気持ちでおこないます。
ちょっと発想を変えて、リハビリ生まれのパーソナルトレーニングでからだを変化させてみませんか?
NEUTRAL BASE(ニュートラルベース) in Bangalore 山下洋平
