最終日 Music is our friendについて | いつも木端微塵

いつも木端微塵

ギタリスト:テリー木端の日記。この日記は、フィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
音楽的影響:King Crimson,XTC,Japan,Joy Division,The Blue Nile,
The Smiths,Morrissey ギターは、Tokai SEBレスポール木端モデル。

オーチャード初日と同じぐらい演奏は良かったと思う。

8公演中6公演見に行ったわけだが、

一番、感動したのは、今夜だった。

 

自分でも良くわからない体験だった。

まず、コンストラクションで、感極まって涙が出てきた。

この曲で、ここまで感動したことはない。

オリジナルでリリースされた時から好きではあるのだが、

何でなんだろう?

 

曲の中盤以降の流れで、クリムゾンは偉大なバンドとして

確かに存在したという確信とともに涙が出てきた。

おそらく、もう、それが終わってしまうという想いからだろう。

 

islandsやpeaceのような美しい曲は、

比率としては、少ないが、美しい曲も演奏する反面、

Redとか、エピタフとか、21世紀とか、スターレスにしても

嘆きに近いような悲しい作品がある。

 

でも、最後に残した言葉は、Music is our friendなんだよね。

絶望の最果てで出した言葉みたいに思えた。

 

私ももがき苦しみ、あなたももがき苦しむ。

でも、音楽は私たちの友達。

私たちのってのがいいんだよね。

今日それを学んだ。

 

アンコールの一曲目が戦慄2だったのだが、

ドキドキして不安になった。

まさか、スターレスやらないなんてないよね?

と心配になった。

 

戦慄2は、もちろん、好きなんだけど、

こんな不安な感情のまま戦慄2を聞いたのは初めてだった。

 

スターレスをこの後やるだろうなとは、予測したけど、

もし、スターレスが無かったらとか考えてしまった。

 

その後スターレスが、始まったときに安堵した。

スターレスとは、安堵するような内容の歌ではない。

 

人生で初めてスターレスが始まって安堵した。

不思議な体験だった。

最後であることの目に見えないプレッシャーなのか、

今夜が、一番、感動した。

 

来年からどうやって生きていけばいいんだろうか。

モリッシー(アラン復帰)とポキュパぐらいだな。

好きなバンドは、他にもいくつかある。

でも、感動するかは、別の話だ。

 

クリムゾンの来日初日に行くときは、

体調崩さないで無事終わりまでいけるかなど

かなり気を使ったが、結果的には、いつものように、疾走するように

日程が終わった。

 

明日からも忙しいが、

生きがいというか感動みたいなものが無くなってしまう。

今日までのことをノスタルジーのように思い返すんだろう。

 

ノスタルジーほど複雑なものはない。

常に必要としながらも、常にそこにとどまるだけの人生を否定している。

過去のある瞬間に感動した。その瞬間より前の過去には、それはなかった。

そこに向かっていったから、出会えた。

つまり、これからだって、向かっていけば、出会えるはずじゃないか。

過去も別の過去から見れば、未来だったわけでとか、

そういう説得を私は自分にしている。

 

だから、精一杯、全身全霊をかけて、数で未来を手繰り寄せようとする。

でも、これしか、方法がない。

そんな徳のある人生を生きていないから一発で引き当てるとか無理なんだよね。

下手な鉄砲っていうようなところは、実際ある。

この手法のまま人生を終えることは間違いない。