「メギドラルの悲劇の騎士」を読んでいて
新年早々、うるっと来た。
かつて荒野で微笑みあった3人、
遠い情景として心に刻まれる。
自らの裏切りにより、一人は死んでしまう。(しかし、実は生きていた)
もう一人は、追放される。
ある時、正しいと勘違いしていたこと
正しいと思い込んでしたことを
その後、ずっと後悔して生きる。
3人とも、遠き情景から目をそらして生き続ける。
ある日、自分の後悔から、地位も名誉も信頼もすべて捨てて
追放されてしまった愛する人に、会いに旅に出るわけだが、
当然、そんなに人生甘くなくて、見るも無残な現実が待ち受けているわけだ。
出発するとき、すべてを捨てるというより、
目を覚ます時が来たと言っているのが良かった。
歩けもしない見るも無残な彼女を見つけて
復讐心にかられるも、思い止まり、彼女を抱きかかえて行く先は、
かつて3人で微笑みあった場所という。
ここで心が打たれた。
かつて正しいと思ったもののために生きるのではなく、
正しさのために生きるのでもなく、
遠き情景を愛して生きる。
こういうことを学校では教わらなかったな。
遠き情景は、失われたのかもしれない。
でも、失わせたのは自分自身でしかない。
現実的には、すべてを捨てて旅になんて出られないですよ。
鎖に繋がれた犬ですから。
食べていくお金もいるし、コンサートに行くのもお金がいるし、
誰かの自伝を買うのにもお金がいるわけで(言い訳の山)
読んでいて、モリッシーの「サウスポー」という歌みたいだと
思った。
死ぬ前に一度ぐらいこの美しいストーリーを生きられるのかな?
最後に一度ぐらいどこかでしてみたい。
2021年ヴェルドレを引き当てた。今年は149体からのスタートだ。
