確かに、これを最初に読んだときは、
心を打たれた。
今でも思うのは、存在しないからだろうなと思う。
現実を実感しているので言えるが、
まず、基本的に、そんなに美しくない。
みんな、ただの人だから。
何を信じようがもちろん自由だが、
実際、信じているものや価値を置いているものと
普段の自分は関係ない。
自分が良いと思っているものは、
本当に自分に良いのかさえ、わからない。
そう思っても、実は違ったなんてこともある。
所詮その程度、日々の生活は、そんなものでしかない。
モリッシーのAlma Mattersについて、いろいろな受け取り方があるが、
僕が、脳裏によぎったのは、この作品で、トリエラが絶命する瞬間だ。
そこに生きている瞬間があって、生きる意味があって、死ぬ意味がある。
でも、通常は、そんな意味は存在しない。
だから、感動するし、心打たれる。
トップ3ぐらいには入る作品だ。
辛いことや悲しいことがあって、死にたいと思ったとしても、
実はそうではなくて、
今、確かに生きていることを実感したい。
でも、実感することができない。
生きていても死んでいるようだ。
僕にとっては、生きる理由と言うのは、
もう一度、生きる瞬間を見出すために生きているのであって、
そして、それは、どんどん難しくなっていく。
僕にとっては、自己実現なんて、実は存在しなくて、
結局、所詮瞬間を求めているだけ。
悲劇のヒロインと言うが、大きな幸せに思えた。