奇跡に確率は関係ない part1 | いつも木端微塵

いつも木端微塵

ギタリスト:テリー木端の日記。この日記は、フィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
音楽的影響:King Crimson,XTC,Japan,Joy Division,The Blue Nile,
The Smiths,Morrissey ギターは、Tokai SEBレスポール木端モデル。

0%だったが、フラクチャーを見られた。
ダメに決まっているとか、そんなの関係ない。

昨夜はすべての公演の中で
最も良い席だった。
オーチャード最前列真ん中だった。
朝から悪いニュースがあったり
足をくじいて、医者に診てもらったり
かなり最悪の始まりだった。
しかし、なぜかわらかないが、
悪い日ではない気がした。
 
人間万事塞翁が馬という言葉があり、
何が悪くて何が良いのかというのは、
後になってからわかる。
 
だから目先のことで一喜一憂しないようにしている。
素晴らしい体験をすれば、素直に喜ぶ。
 
足を引きずりながら、
今日こそフラクチャーと自分に言い聞かせる。
クリムゾンがフラクチャーをやる未来が見える。
見える!!
最近、いつもこの祈りだ。
 
会場に到着して最前列真ん中に座っていると
たくさんの観客が、ステージ上のセットを確認しに来る。
この光景もここに座っていると新鮮な感じがした。
もう人生の中で、この場所で見られることはこれが最後かもしれない
と思って、緊張してきた。

こういう席は、取ろうと思って取れるわけではない。
 
そしてこの夜、コンサートは、
人生の中でも最高の1つとなった。

この位置だと、パットのドラムは左から聞こえて
ギャヴィンのドラムは右から聞こえる。
ジェレミーのドラムは前から聞こえる。
つまり、トリプルドラムがかなり分離して聞こえる。

7列目ぐらいだと、この場所よりもトリプルドラムがやや固まった形で聞こえる。
これは、気づきだった。
 
そして、トリプルドラムって素晴らしいと思うのだった。
ドラムは1人でも良いと言う人はいるが、
それと、これは別物であって、
ツインドラムを一人ではやれない。
トリプルドラムは、それぞれのドラマーに個性があるので
見ていて楽しい。

ツインドラムでもいいのではないかという意見は、わからなくもない。
最前列真ん中にいると右、左、前方のドラムが会話するように叩いている。
こういうバンドは、他に存在しない。
 
あと、良く演奏を見ると、パットが上達している。
ギャヴィンは元から上手い。
パットは、パワフルなだけじゃなくて、
ギャヴィンに近いくらい、繊細な感じが増していた。
この歳で、上達しているなと思わせるのは
素晴らしいことだと思う。