時間は早まっている | いつも木端微塵

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ギタリスト:テリー木端の日記。この日記は、フィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
音楽的影響:King Crimson,XTC,Japan,Joy Division,The Blue Nile,
The Smiths,Morrissey ギターは、Tokai SEBレスポール木端モデル。

早朝から並ぶと言っても、
以前は、5時30分ぐらいでトップに近かった。
それが、最近は、1時間以上早まっている。
これは、驚きだ。
引退者は増えているのに。
 
私の場合は、貯金をして、休みを取って行く
というのを繰り返していた。
働かなくて良い身分ではないためだ。
だいたい1週間の休みを取る。
土曜日のフライトで現地に向かって
1週間後の日曜日には日本に帰っている。
 
最長だけは覚えていて、19日間だ。
その時は、休みすぎと同僚から文句言われた。
今思えば、いい会社だった。
 
海外に行くため、連絡はつかなくなる。
今みたくスマホでメール読んでということも
できなかったので、海外に行くことは言った。
しかし、帰ってきて、どうだった楽しかった?
みたいな話になると途端に話題をそらすのである。
 
だってやっていることは、会場巡りだけだ。
前日つくならば、夜でも会場の下見に行く。
コンサートをやっていない、
誰もいない会場を見に行ったこともある。
 
ずっと会場にいるので、観光らしきものをした
時間はかなり少ない。
 
だから、食事したりブラブラしてただけですよとか
言うわけだ。ウソは言っていない。
事実食事もしたし、ブラブラもした。会場周辺だけど。
 
早朝から並んで、最前列を連発すると
軽い、トランス状態に入っていく。
気持ちが常に高まっているのだ。
早朝は、モリッシー的ではないが、狩りに行くような感じだ。
と言っても、狩りに行ったことは、ただの一度もない。

やる気満々、勝負するぜという感じ。
開場前は、緊張感が走る。早朝から並んでいたことが
無駄になりかねないからだ。
開場前の15分ぐらいが一番つらいし、長く感じる。
寒さを本当に感じるのもそのタイミングだ。
 
これをずっと繰り返す。海外にいる間ずっと。

たぶん、どこかおかしくなっている。
あと、疲労は蓄積されて体力も消耗していく。
それでいて、精神的には、トランス状態でハイな感じなのだ。
 
これ、感覚的にわかる人って
日本人に20人もいないと思う。
下手したら10人もいないかもしれない。
 
2年前から、ジュリアはコンサートに来なくなった。
目撃情報は、スペインまでだ。

デヴィッド・ツェンは、半永久的な入場禁止だし、
こういった連中と同時にいっしょに並んだ経験がある人間で
今もならんでいる人は、もういないと思う。
 
いつの間にか、化石になってしまった。