そう、スターレスを聞きながら泣いていた
あのころ、苦しみの果てに強さがあるような気がしていた。
まるで、引きこもったかのよう。
狂ったように聞き、
気が狂った音楽ばかり聞いていると思われていた。
ありとあらゆるメインストリームに対して
お前らなんかと同じになるような人生はまっぴらだと思った。
自分が見つけたものはずっと素晴らしくて、
そしてこれがあるから、もういいんだと思った。
あのころ、クリムゾンがまさか日本で
スターレスをやる日が来るなんて想像できなかった。
別のアーティストで言うと、モリッシーになるのだけど、
彼がサウスポーをライブでやる日が来るというのを想像できない。
でも、もしかしたらそんな日もやってくるかもしれない。
未来がどうなるかなんて、誰にもわからない。
スターレスを聞くと過去の苦しみを思い出して
胸が苦しくなるという人の気持ちはよくわかる。
あまりに重苦しくて聞けないという人の気持ちもよくわかる。
でも、どこかの地点で、私はすべてを許してしまった。
どこかで折り合いをつけてしまった。
そんなことを思いながらチケットを見つめるが、
さすがに1列目ではない。全部1列目だったら良かったのに。
オーチャードホールには行ったことがない。
下見する時間はないかもしれない。
