努力というが | いつも木端微塵

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ギタリスト:テリー木端の日記。この日記は、フィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
音楽的影響:King Crimson,XTC,Japan,Joy Division,The Blue Nile,
The Smiths,Morrissey ギターは、Tokai SEBレスポール木端モデル。

この3年ぐらいで
しみじみ実感したことがある。


仕事をしていて努力すれば
評価されて処遇がよくなるなんて
言うのは、必ずしもそうではない。
むしろほとんどのケース
大多数がそうではない。


例えば、どの組織に所属しているかで
処遇が決まることがある。
バブルな部署にいれば、
200%の実績が自然と出る。


それは、個人の努力と関係ない。


反面厳しいビジネス環境で
知恵をしぼって必死にあの手この手で
努力をしても数字も上がらず
評価もされないということも
社会では普通に起きている。


実際に自分の目で見てきている。

既存の案件をこなすだけで
数字が上がり、海外旅行に行く。
楽だとも悪いともいうつもりはない。
実際楽ではなかったりする。
努力してないというわけでもない。


苦しい時代から種をまき
その刈取りの時がようやく来たというなら
理解もできる。


でも、例えば、新卒がたまたまその部署に
配属されて2年目からバブルでしたとする。
それは、一体努力と関係あるだろうか?
僕はないと思う。


つまり全く公平などというものはなくて
ただの運に等しい。


彼らが悪いか?いや悪くない。
なぜなら彼らがしたことでも決めたことでもないから。
ただ、上の言うことに従順に仕事をしていただけで
何も悪いことはしていない。

決められたルールにのっとり
その結果になった。


そのルールに問題があるか?
問題はあると思う。


ゲームにはルールがある、
そのルールに乗っ取り勝利したならば、
実力がなくても勝利は勝利だと思う。


結局勝たなければ何も得られない。
そのバブルに甘んじている時代が過ぎて
キリギリスが冬の時代を経験し始めるとする
それもそのような現実が訪れたということだ。


環境の変化をすべて人がコントロールすることは
できない。


つまり、半分ぐらいは運なのである。
しかし、運だけでは生きていけない。
運が常にあるとも限らない。


だから、結局努力して実力をつけるのは
大事なのだが、ここまで書いてきた趣旨の通り
それで解決することは、運が悪ければとても
少ない。


という現実を目の当たりにして、
自分が出した答えは、期待もしないし
信じないということだ。そのほうが健全だ。
「礼には礼をもって」
というのは大事な考えだが、
相手に礼はなく、一方的に礼を尽くして
当たり前だと思っているとしたら
虚しくなるものだ。


そういうのは考えないほうが幸せだ。

WIN-WINになるならば、がんばればいいし
ならないならお互いのために別の道を歩くべきだと思う。
それ以上の結論は出ない。
人生における時間は有限だし、
「改善」という言葉はやたらきれいな言葉だが
信用に値しない。


例えば暮らしているところが北朝鮮だとする
国が改善するためにがんばるか?

自分なら亡命する。脱北が悪いか?
そうか?
何が悪い?
一度しかない人生、永遠に改善されないことを
あるいはされても膨大な時間がかかることに
費やしたいと思うかどうかは個人の自由だ。


去年は社会的にもひどいことが職場で起きたが、
潜在的なものだったと思う。
そして、嫌なのが上の人たちが
この会社は、良い会社だとか
悪くないという言い方をする。


悪くないというのは良いと言っているのと同じだ。


これは、宗教じみている。


悪い会社だ、何とかしないと先がない
という人がいない。


これが非常に絶望的なことだと
感じるが、舵を左に切る人たちに対して
右に切るほうがいいと思っているとしたら
改善は無理だと思う。


つまり、同じ方向に舵を切るのが
正しいと思っている人たちで
改善を考えればいい。


自分の感じ方や考え方が
必ず正しいかはわからないので結果が
事実になるだけだ。


最終的に確定された未来はそのときに
ならなければわからない。


今は、それにすら興味がない。
企業というものは個人には何もしてはくれない。
だから、やっぱり自分のことを自分で
しっかり考えて自分の人生にとって
より良いと思える選択をするだけだ。
何もコミットもされないし、
保障もされない。


少なくともこのITという業界は
自分のことを自分のみが考えるしかない
そういうところだと僕は感じている。


僕は悪い会社だと思うし、そうなってきていると
素直に感じているし、この先もますます
そうなっていくんじゃないかと感じている。


理由は、裸の王様みたいなことになっているから。


だから、興味も失せてきており
自分が勝つための戦いをして
ルールにのとって自分にプラスになることを
大事にするだけだ。


しかし仕事での実績やノウハウや
やっぱりスキルアップも含めてやっていかないと
全く自分に何も残らない。


ここまで書いてきてすべてをひっくり返すが
僕がエンジニアをやっている理由は、
実はこれらのこととは全く関係ない。
その理由は1つだけで、
この先もずっとやっていくかは
わからないのだが、究極的に
自分がエンジニアをやる理由は会社とは
全く関係ない。


ある程度やっていこうと思う仕事がやれれば
どこの会社でも構わないというような
理由であることに間違いはない。


しかし、所属していて、
良い会社で働けていると感じられるほうが
豊かで良いと思う。


特に自分が働いていた1番最初の

会社は、今でも良い思い出だし、

あの会社に入ったことも

あの場所で学んだことにも

深く感謝している。

あの時に、自分のベースの

大半が確立されたし

その後も生きてこられたから。


あの頃のような感じに再突入することが

とにかく大きな目標になっている。