すばらしい日 | いつも木端微塵

いつも木端微塵

ギタリスト:テリー木端の日記。この日記は、フィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
音楽的影響:King Crimson,XTC,Japan,Joy Division,The Blue Nile,
The Smiths,Morrissey ギターは、Tokai SEBレスポール木端モデル。

今日のモリッシーのライブはすばらしかった。
予想以上に良かったし、偉大だった。


他のアーティストがここまで
すばらしいパフォーマンスをするのは
難しいと思う。


そのぐらいすばらしかった。


僕は今日は体調が悪かった。
昼も眠っていた。時折起き上がるが
また眠ってしまった。


名古屋のチケットは今日受け取った。
そういったときに起き上がったが
他は眠っていた。


まるで10年間の疲れがいっぺんに来たようだった。


僕はこの日のためにこの2年間ぐらいを
耐えてきたのだと思う。他に理由はない。


実は、勘違いしていて、開場は18時だと思っていた。
15時に起き上がり再度チェックすると17時だった。
友人に渡すチケットをチェックして、
さらに95年の来日時のTシャツを引っ張り出して
急いで向かう。結局出るのが遅れてしまう。


ただ、この日は、132番という3ケタなので
急いで行ったところで1番前で見られるわけもない。


ちなみに数多くのライブを見ているが、
川崎クラブチッタは初めてである。自分でも驚く。
ここに来るのが初めてというのはけっこう奇跡的だ。


しかし、会場はあまり良くない。
狭いのに柵がある。
また、入口の前はレストランで
人があふれだすとここに立ち止まらないでくれと
注意される。


会場の場所がわからず、17時15分ぐらいに
到着すると、ナイスタイミングで140番までと言われる。
そのまま会場に入る。前から7列目ぐらいだろうか。
めい一杯の人である。


モリッシーの好きな音楽が相変わらずかかっている。


これまでと違うのは、
途中から見せられるビデオクリップである。


ブリジットバルドーやニコ
スパークスやニューヨークドールズ
延々と上映されてみんな静かに見ている。


時間ピッタリに教会の鐘がなる。

モリッシー登場
十字架のペンダントをしている。


もうこれは、ある種の信仰の形である。
しかし、歌われるのは基本的に過激なことばかり。


1曲目は、「You have killed me」
大合唱だ。
2曲目で僕の大好きな「Alma matters」
心の中で、幸せだと言ってしまった。


ものすごくコンディションがいい。


観客は新旧まざっている。
私のような古くからの年配の人と
最近モリッシーを知ったかのような若者。
会場にはグラジオラスを持参している人たちがいる。
これは、やっぱりスミスを聞いた若い人たちだと思う。


正直、モリッシーには失礼だがいまさら
グラジオラスを持って会場に来る若者がいるとは思わなかった。


「How soon is now?」
が始まった時に、心に熱い感情が流れた。
とにかくすごく盛り上がっている。


All my hope is gone
のくだりでモリッシーは十字架を握りしめていた。


ダイブしてモリッシーと握手する人もいた。

「Speedway」
では、暗くなった瞬間に女性がステージにあがり
モリッシーを抱きしめていた。


だいぶ前のモリッシーのライブに近い雰囲気である。


僕は君に対して誠実でいつづける。
僕なりの奇妙なやり方で、僕なりの病的なやり方で
ひさしぶりにこのメッセージを聞いた。


「Still ill」
がはじまったとき一瞬イギリスのライブのようになった。
びっくりした。日本でこういう瞬間を経験できると思わなかった。


そのあと
僕は、10年ぶりぐらいにコンサートで涙が出てきて泣いてしまった。
それは、17曲目の「Please let me get what i want」
の時である。


歌う前にモリッシーが意味不明なことを言い出す。


Do you have a beautiful house in Roppongi?
Do you have a beautiful apartment in Shibuya?
Yes or No?


こんな感じだった。なんだそれ?と思った。
何のギャグだ?と。


「物事を変えるには良い時だ。
僕が手にした人生を見てごらん、
良い人間だって悪い人間に変わってしまう。
だから、僕が本当に欲しいものを手に入れさせて、
神様はそれが初めてだということを知っている」


ボロボロと涙が出てきた。


六本木に家を持っていても、
渋谷にマンションを持っていても
けして幸せじゃなくて、本当に欲しいものは別のもの
ということなんだというのはすぐわかったけど。


なんというか、
まじめに会社を辞めようかと思ってしまった。


私が住んでいるのは千葉県なんだけど。
もうまいった。


アンコールは、There is a light
ではなくて、「One day goodbye will be farewell」


モリッシーを知らな人は複数曲のアンコールに期待するが
それはない。なぜならそれが伝統だからである。
よってこの歌が終わって自分はすぐ移動した。
知らない人が期待をしている。

今回のツアーは、必ずアンコールは1曲だけだ。
なぜならそういうものだから。
モリッシーを良く知っている人にはいうまでもないことだけど。


終わってすぐ飲み物を取りに行く。

ドリンク代で500円も取られているので

コカコーラやミネラルウォータがあって

さすがにこれはないだろうと思ったので

アルコールを入手。


外に行くとなんとクリスと再会。

お前がまさか日本に来るとは、びっくりした。

びっくりして、うまく話せなかった。

すべての日程をまわるみたいなので

ゆっくり地方ででも話したいと思う。


ものすごく中身の濃い、10年分の1日を

すごした。そして、来週からまたこういった日々が

始まる。そう、そこはもう日本とは少し違う。

普段存在しない世界である。


チリの「Please let get me what i want」

http://www.youtube.com/watch?v=2fp1RaguxbU


ライブの開始は、こんな感じ。

http://www.youtube.com/watch?v=2vq-v4Gc5tU&feature=related


やっぱりすばらしいという結論にいたる。