伝説級がなくなった理由 | いつも木端微塵

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ギタリスト:テリー木端の日記。この日記は、フィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
音楽的影響:King Crimson,XTC,Japan,Joy Division,The Blue Nile,
The Smiths,Morrissey ギターは、Tokai SEBレスポール木端モデル。

某社の社員から下北飲みに行きましょうと

言ってもらたがまだ行ってない。


うん、行こうと思う。


しかし、あそこは死ねる場所である。最も危険な街だ。


かつて変化したと私は書いたが、それは下北に飲みに行かなくなった

ということを意味していたように思う。下北の道で目がさめたことはないけど。


いつもしつこく書いてるけど、じじばばを失ったのも原因していて

あの店が存在し続ければ、私の人生は全く違っていたと思う。


それが良かったのか悪かったのかわからないけど。


下北沢にはもはや伝説級の飲み屋は、朝5時にオープンする

「みっちゃん」ぐらいじゃないんだろうか。


ほとんどもう無くなったでしょう。


しかし、あそこをターゲットにしていくのはしんどい。

1大イベントでスケジュールしないと。


私の終着地点は、じじばばだった。

下北沢は24時間飲み続けられる街である。


ブラックホールがあってはまると大変なことになる。


今日はじじばばが店をたたむことがわかったとき

についてである。


私「店閉めて、新潟に行くって聞いたんですけど。何で?」


マスター「お京がスキーが好きでさ、それで俺もスキーが好きになって

だから新潟に行く」


私「???、え?じゃあ、仕事は?」


マスター「都会も厳しいが、田舎も厳しいぞ!

まあ、俺はタクシーの運ちゃんで、お京はストリップかな。」


私「じゃあ、いまのほうがぜんぜんいいじゃん!新潟の出身なの?」


マスター「俺もお京も東京育ちだよ」


私「。。。。。」


その後、お京ちゃんが癌になっただとかいろいろな説が流れた。


まあ、そんなここが無くなるなんてとしか思わなかった。


じじばば もしかりだが、こういう店は、マスターも客といっしょに酒を飲む。

そもそもこういう店ってもうないような気がする。


友人がお京ちゃんにきいたところ

病院に行ったら医者からこのままの生活つづけたら2年持たないと言われて

このままじゃ死ぬからというのが真実である。


デルタブルースもマスターが体が持たないから閉めたらしい


店に張られていた「カレーあります」という意味不明な張り紙がおもしろかった。


下北は、殺されるような治安の悪いところではなくて

自ら死ねるのである。それは酒によってだ。


もう何年もあの街で飲んでないけどたまには行きたい。


ネットワークをつかってどこがおもしろいのか調べておこうと思う。

でもやっぱ「みっちゃん」行くしかないような気がする。


ディープな下北を知れる最後の砦かも。

ここで書いたことがごく自然なこととして受け取れるなら

あなたはやばいと思う(笑)


それはその世界を知っているということである。