今日、友人とひさしぶりに会い
「じじばば」の話をした。
じじばばとは、下北沢にあった伝説の飲み屋である。
私としても生涯忘れることができない思い出で、
もうあれを超えるものは2度と現れないとさえ思っている。
何がすごかったか語りつくせないし、
もう何がなんだかよくわからない。
若かったというのもあったかもしれない。
とにかくとてもとても大好きな場所だった。
ひとりでも行ってしまうような飲み屋だった。
あのころ、それはじじばばが存在していた頃をさすが
うろうろと酔っ払って徘徊していた連中が
けっこう死んでいるらしい。
その事実を知りたくないので深くはきかないが
そういう話になった。
自分は何とか今も生き延びている。
友人から現在のことをきかれても
「あの頃、下北沢で飲んだくれていた頃が一番楽しかった。」と
答えている。
それは、じじばばに行っていたころだ。
じじばばのマスターが、こう言っていた。
「ここは精神病院だ。俺は院長だ。そしておまえらが患者。」
友人がこう言っていた。
「下北沢って基本的に自分がよければそれでいい
っていうところで、ディープなところへ行けば行くほどそれが
わかるんだけど、じじばばのマスターは、とてもいい人で
みんなの悩みを親身に聞いていて、妙に説得力があった。
あそこは、下北沢の中でも変わっていた。
東京にはまだそういう変わったものがあるはずだから
探し出せよ。」
探し出す気力がない。
もうあれを超えるものが現れるなんて思えない
そのくらい絶対的に思えて、
今自分にとって一番悪い感覚がこの感覚である。
本当はもっともっと可能性があるはずなのに