クレーム!? | いつも木端微塵

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ギタリスト:テリー木端の日記。この日記は、フィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
音楽的影響:King Crimson,XTC,Japan,Joy Division,The Blue Nile,
The Smiths,Morrissey ギターは、Tokai SEBレスポール木端モデル。

JALいじめが話題にあがっているようだが(笑)

私の場合、あまりクレームはつけない。

例えば時計の修理を出して、散々な思いをしたがあっさり他の修理屋に出して終わりである。もちろん初めの修理屋にお金など払わない。だって修理できてないから。

社会人になって教わったのがクレームを言ってもらえるだけありがたいというのがあった。

競争が激しい業界にいたので客はクレームなどつけないで他の会社を使えばいいのである。駄目なら2度と使わなければいいのだ。言って貰えるだけありがたいと思えと上司から教わってきた。

JAL/ANAと選択肢が少ないのでそういう意味ではちょっと状況は違うのだろうが。

クレームというか指摘はするがあまりクレームはしない。

それには経験上の理由がある。

2000年だったと思う。海外にとあるコンサートを見に行った。冬のボストンである。

当時私はやはり無謀で宿泊先は現地で探せばいいと考えていた。

しかし、Houston での乗り継ぎ時、ボストンは雪がひどくてフライトがディレイした。延泊する人がたくさん出てしまい。ホテルの予約が出来ない状況だということがわかった。

Houston でかたっぱしからボストンのホテルに電話して予約を取ろうとしたが、全部空きなしである。フライトが4時間ぐらい遅れてしまい見ようと思っていたコンサートが見られなかった。ものすごく辛い出来事だった。ボストンに夜中到着してホテルがないのである。雪の中スーツケースをひっぱってかたっぱしからホテルに行くのだ。空きがないと言われたらどこか紹介してくれという具合である。

スミスの歌に Half a personというのがあるがその中の1フレーズが頭をよぎった

まさにそんな状況だった。

I said : "I like it here - can I stay ?
I like it here - can I stay ?
Do you have a vacancy
For a Back-scrubber?"

Call me morbid, call me pale
I've spent too long on your trail
Far too long
Chasing your tail
Oh ...

いったいこの異国の地で何をしているのだろうか。結局ずいぶんと中心から離れたホテルを紹介してもらい。終電でホテルまで行った。到着したら電話で聞いていた宿泊料とは異なりものすごく高い料金を請求された。

大クレームをここでした。

私に特技がある。ピンチになるかお酒を飲んでいると英語がペラペラしゃべれるのである。

これは、持って生まれた生命本能とサバイバル精神のおかげだと思う。神様に感謝している。火事場のクソ力みたいなもので長所かもしれないが短所でもある。なぜなら思いっきり動揺しているからだ。よってどんな風にクレームしたのかは記憶にない。

結局、私の主張が認められて電話で聞いていた料金で宿泊した。靴はずぶぬれで体は凍りついていた。すぐ風呂に入った。風呂を上がると深夜230分を過ぎていた。コンサートのために430分くらいにホテルを出た。会場に着いたのが早朝530分である。雪の上に新聞をひいて開場の夕方6時まで何も食べないで何も飲まず凍えながら並んだ。

開場の直前になってwill callだったのでチケットを受け取ろうとしたところ開場してからでないと受け取れないとセキュリティから言われた。つまり開場しても私はチケットがないから中に入れないのである。これまでの苦労のすべてが無駄になる。だから大クレームをした。セキュリティは、片言の英語でクレームしてくる東洋人をあきらかに見下していた。何を言ったかというと自分がどれだけ辛い思いをしてここにいるのか全部説明したのだと思う。興奮していて何を言ったのか覚えてない。ただ一言言われた。生涯忘れられない言葉だ。

It dosen’t matter!

絶望で一杯になって泣けてきた。

結局いっしょに並んでいた連中が場所をとってくれて最前列にいれてくれた。得体の知れない日本人が雪の中、会場に1番で到着し凍えながら並んでいるのを気遣ってくれたのである。

というようにギリギリのラインでクレームをしていると日本ではたいがいのことがどうでもいいのである。あのときから比べればこんなのかわいいものであるという感情になってしまうのだ。

いいよ、いいよ、そんなの許してやるよ!になってしまうのである。

いまだに「it dosen’t matter」と言ったセキュリティは殺害したい。

ひと~つ、人の世の生き血をすすり、ふたつ、不埒な悪行三昧、 み~つ醜い浮世の鬼を、退治てくれよう。

ちなみに私は日本ではまずほとんど並ばない。

並ぶほどの価値を感じるものがまずないのだ。

レストランだろうがなんだろうが並ぶ気になれない。

並ぶのが大嫌いである。

これも海外で死ぬおもいで並んでいるからだ。

よって基本的には、「許し」である。

いつかこういった経験は細かくどこかに書き留めたいと思う。

忘れられない想い出がたくさんある。