昔は楽しかった | いつも木端微塵

いつも木端微塵

ギタリスト:テリー木端の日記。この日記は、フィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
音楽的影響:King Crimson,XTC,Japan,Joy Division,The Blue Nile,
The Smiths,Morrissey ギターは、Tokai SEBレスポール木端モデル。

僕は今の会社でもまわりとは違う。


僕はもともとは貨物屋である。


貨物屋からネットワークエンジニアなど通常いない。

そして貨物業界は
IT業界なんかよりもっとわかりやすい世界だった。


僕らの仕事は貨物を運んで届けることだった。
アメリカまで1キロ幾らの世界である。


シスコISRの1841と2811の違いは何だろうか?
わかりずらいと思わないか?
そしてその違いが
本当に重要かどうかはケースバイケースである。


香港まで荷物を運びます。2日でつきます。1キロ幾らです。
小荷物で送れるものはこういうものです。


わかりやすくないか?


歴史と文化、教育があった。

いまだに思う、いったいソリューションって何?
もちろんわかっている。そしていまだにわからない。

難しい。


でも僕はもっとわかりやすい世界にいた。


ここはわかりにくい。


僕は正社員になったとき、パキスタン人から説明を受けた。
自分が入った会社の歴史を、

プロペラ機で花をハワイへ運ぶのが始まりだと説明していたと思う。


そういう話を聞かされる。


そうか、僕らは花を枯れないように時間通りに運ぶのか。
そう思った。ちょっと通関めんどいけど。


設立は50年をこえていた。
50年たったときに記念のTシャツをもらった。


貨物屋は時間どおりに貨物を届ける。壊さず、傷つけず。
これが実は難しい。


ロンドンへ送った貨物がバックごと盗まれたことがある。
バッグには複数の顧客の荷物が入っている。


悪夢だ。
その後のクレームを考えたら悪夢だ。


むちゃくちゃな意見かもしれないが盗むならうちの会社に来る前に
直接顧客から盗んでくれと思った。


ものは盗んではならない、なぜなら僕らがかわいそうだからだ。
ということを学んだ。


小学校のとき平気で万引きしていた自分を反省した。


課長から、うちの会社は外資系企業だから、
英語は、読み書きは最低でもできなくちゃいけないし、
ある程度話せないと先ないぞと言われた。


情報システムをやるときも前任者は英語のマニュアルを
僕に渡して数日後、サンフランシスコに転勤した。


僕は彼が嫌いだったし、むこうも若くて生意気な僕が嫌いだったのだろう。
お前そんなの読めて当たり前だからといわれているような気がした。


僕ができたことは、郵便局のとなりにあった本屋に英和と和英の辞書
を買いに行くことだけだった。
英語を学ぶお金などなかった。


IT業界はわかりずらく難しいから
価値があり、ビジネスとして面白く、だから収入が他の業界と比べて良いのかも知れない。


運輸業界は、はっきり言ってそんなに平均年収は良くない。


でも僕に言わせれば、IT業界はみんなでインチキしているような業界である。


失礼で不愉快な意見に聞こえるかもしれないが、
これだけこの業界にいていまだにその感じ方はかわらないのだ。


でもネットワーク構築は好きだ。


あっインターネットにつながった!
とかわかりやすいかもしれないが
いまではそんなの当たり前である。今は、1995年ではない!


これは、また今度書きたいが、
僕がいた会社は喧嘩にたいして寛容だった。


みなけっこう喧嘩していた。

口論というか、でもそれは、みんな会社のことを思ってやっていた。


だから、噛み付いてきても相手の話をよく聞いていたと思う。


赤字に転落して、会社がなくなるかどうかという苦しい時代を
乗り越えてきた人たちだったからかもしれない。


僕などは新米だから、おとなしくしていた、
3年ぐらいしたら僕も喧嘩するようになっていた。


僕は今の会社ではほとんど何も言わないで今仕事している。


きついい方をすると言うのが馬鹿馬鹿しいと思えることが多い。
そういう意味では退屈だ。


一番最初の会社で総務部長をやっていたTさんが
僕らに言った。


「あの会社で働いていた連中は、どこ行っても大丈夫だ。」


僕らはその意味がわかっていたと思う。
アグレッシブで、個性が強く、そして皆強靭だった。


少なくともその後、僕が入った会社とは比較にならないぐらいそうだった。


http://japan.internet.com/wmnews/19991027/3.html


グーグルで検索したらこんな記事あった。
もうその会社は存在しない。


何人かの人とはコンタクトがあるが、大半の人が今どこで
何をしているのかもわからない。


みんな元気にしているのだろうかと最近つくづく思う。